自衛隊以下かよ! 米軍の「空飛ぶレーダーサイト」数が過去最低に いつになったら新型とどく?

世界最強の空軍と揶揄されるアメリカ空軍ですが、それを支えるのに不可欠な空中警戒管制能力が過去最低の水準になろうとしています。理由はE-3AWACSの老朽化だとか。更新計画はどうなっているのでしょうか

すでに半世紀飛び続ける「空飛ぶレーダーサイト」

 今や戦争に不可欠な装備/兵器といえるレーダー。とりわけ空が主戦場の空軍にとっては、飛行場の航空管制から、領空警戒、さらには航空機搭載の機上用に至るまで、レーダーがないと、夜の海を灯火もなく航行するに等しいと言えるほどです。

Large 20250505 01

拡大画像

アメリカ空軍のE-3G「セントリー」AWACS。1970年代の導入開始だが2020年までにBlock 40/45アップグレードが行われ搭載システムは一新された(画像:アメリカ空軍)。

 情報の優位が勝敗を分かつ21世紀の空中戦において、空中監視・指揮機能の不在は致命的な「戦術的盲目」を意味します。そうしたなか、敵を探知し、味方を統制し、空域全体を掌握する、これら複雑かつ高度な機能を一手に担う存在が、空中警戒管制機(AWACS)です。その最も高性能な機種としてアメリカ空軍が長年運用してきたのが、E-3「セントリー」です。

 E-3は冷戦の最中である1970年代に登場し、以後、湾岸戦争、ユーゴスラビア空爆、アフガニスタン、リビア、イエメンといったアメリカ軍の主要軍事作戦において、常に空中指揮の中枢を担ってきました。旅客機であるボーイング707を母体に設計された本機は、機体上部に搭載した回転式のレーダードームが特徴ですが、これにより360度全方位の空域監視が可能です。最大滞空時間は約10時間に達し、空中給油によってさらに延長できます。その機能は索敵に留まらず、味方航空機への戦術指揮、リンク16をはじめとするデータリンクによる情報共有、さらには陸海軍との共同作戦を支える情報融合の中核として、まさに「空の中枢神経系」と言って過言ではないでしょう。

 しかし、こうしたE-3の輝かしい実績も、いまや急速な老朽化の前に陰りを見せています。2025年現在、アメリカ空軍が保有するE-3はわずか16機。かつて30機以上を擁していた冷戦期から比して、その戦力は著しく縮小しています。

 この機数減少は、アメリカ軍全体の指揮統制機能に本質的な空白が生じる危険をはらんでいますが、こうなってしまった理由は、すでに製造から半世紀近くを経ており、構造的疲労や部品供給の困難、メンテナンスの負担増など、もはや物理的な限界に直面しているからです。

 この現実を受け、アメリカ空軍は次世代AWACSとしてE-7「ウェッジテイル」の導入を決定しました。E-7は実績ある商用機ボーイング737-700を母体とし、固定式の高性能フェーズドアレイ・レーダー「MESA」を装備します。

【画像】ディスプレイ大きいな! これがE-3の機内コンソールです

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. アメリカは海軍だけでAEWを70機近く運用していますよ?日本とは比較になりません。

  2. 日本側はE2Cをカウントしといて、アメリカ側は空母航空団のE2Cはカウントしないのはおかしいのでは。空軍と海軍の違いはあったとしても。AWACSの数だけで日米を比較するならわかりますが。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス