軽商用車のデザインも!?「巨匠」が手がけた意外な乗りものたち「ロータリーエンジン二輪車」なんてのも

いすゞ「117クーペ」や「ピアッツァ」、スバル「アルシオーネSVX」など、数多くのに日本車をデザインしてきたジウジアーロ氏ですが、じつは商用車や自転車も手掛けています。意外なジウジアーロデザインの乗りものを集めてみました。

ジウジアーロデザインはバイクや自転車にも

 ジウジアーロ氏はダイハツの軽自動車も手掛けています。

9代目ダイハツ「ハイゼットカーゴ」

 1998年10月の軽規格変更から3か月後の1999年1月に9代目ダイハツ「ハイゼットカーゴ」は誕生しました。軽トラックとは別デザインとなったこのモデルは、先代までのフルキャブ型からボンネットが突き出したセミキャブ型になったのが特徴です。デザインを担当したのは、ジウジアーロ氏率いるイタルデザインで、7代目「ハイゼット」から13年ぶりのダイハツ車向けのデザインです。このクルマは衝突安全性の向上により荷室容積が若干犠牲になりましたが、視界に優れ、3.6mの最小回転半径を実現。運転しやすさにこだわった軽商用車でした。

スズキ「RE-5」

 1973年に誕生したスズキ「RE-5」は、国内メーカーで唯一市販化に成功したロータリーエンジンを搭載した大型バイクで、同車の外観デザインをジウジアーロ氏が手がけています。性能的な特徴は、排気量497ccのシングルロータリーエンジンを搭載し、最高出力62馬力を発揮した点でしょう。ただし、排気量にロータリー係数をかけると、当時の国内自主規制であった排気量750cc相当を超えることから国内販売は見送られ、輸出仕様車となりました。しかし、発売直後に石油危機(オイルショック)が起きた影響で、生産台数は6000台ほどに留まりました。

ブリヂストン「ブルゾン」BN-260

 ジウジアーロ氏が手掛けた仕事はクルマやバイクだけではありません。1985年に登場したブリヂストン製の自転車「ブルゾン」BN-260も彼のデザインです。この自転車の特徴は、スタッガード型フレームからダウンチューブを取り去ったような十字型フレームを採用した点で、フレームと一体的にデザインされたハンドルは「斬新」の一言に尽きます。また、個性的なデザインでありながら必要充分な強度も確保していました。優れたデザイン性と機能を両立させたことから、1986年度のグッドデザイン賞を受賞しています。

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「オートモビルカウンシル2025」で行われたジウジアーロ氏のトークショーの様子(山崎 龍撮影)。

 ジウジアーロ氏の活躍の領域はクルマやバイクのほか、イタリア国鉄の鉄道車両、ニコン「F3」や「F4」などのカメラ、「コンテッサ」などの岡村製作所のデスクチェア、三菱重工の「ビーバーエアコン」(1991年秋冬モデル)「モルテン」のバスケットボール、変わったところではヴォイエッロ社のパスタやマカロニがあります。

 ひょっとすると私たちが普段何気なく使っている製品の中にも、ジウジアーロ氏がデザインしたものがあるかもしれません。

【斬新?】これがジウジアーロデザインのスズキ「キャリイ」です(画像)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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