「あれ、バイクのマフラー?」無人ヘリなのにニョキっと 実はエンジンもバイク流用!? カワサキでしかあり得ない機体
カワサキらしさがあふれる無人ヘリ。
エンジンはカワサキ製
2025年5月21日から23日にかけて開催された大規模な防衛・安全保障の展示会「DSEI Japan 2025」の川崎重工業(川崎重工)ブースでは、ひときわ目を引く無人ヘリコプターが展示されていました。

この無人ヘリ「K-RACER」は、少子高齢化による労働力不足や、激甚化する災害といった社会課題に対応するために開発された、ヘリコプターとドローンそれぞれの利点を融合した新たな空の物流用モビリティです。
担当者によると、同機は最大で200kgの物資を搭載でき、航続距離は100km以上。全高は2m、ローター(回転翼)径は7mと、ヘリコプターとしては小型ですが、小型ゆえに離着陸が公園や校庭レベルのスペースでも可能です。さらに、着陸せずに物資を自動で投下することもできます。
そのため、陸上自衛隊や海上自衛隊でも、災害時の物資輸送や艦艇間の物品移送などへの活用を想定し、導入を検討している機体になります。
また、展示されていた同機をよく見ると、エンジンの排気口がどこかカワサキのオートバイのマフラーに似ているのが気になりました。
ブースの担当者に尋ねたところ、実際にこれはBEET製のチタンマフラーとのこと。さらに、搭載されているエンジンは、カワサキモータースが開発したバイク「Ninja H2R」用のスーパーチャージドエンジンであることも明かされました。
ちなみに、カワサキモータースは直列6気筒航空機用エンジンの開発にも取り組んでおり、2030年までに型式認証の取得を目指しています。これにより、航空機用エンジン市場への本格参入も視野に入れているようです。
※一部修正しました(5月29日16時15分)。
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