渋谷駅の谷間をまたぐ「スカイウェイ」建設へ 「え、そこ!?」なルートとは? 駅と街の大改造いよいよ完成形に
東急が渋谷のまちづくりについての発表会を開催。10年以上におよぶ渋谷駅の大改良の"完成形"が見えてきました。谷間の街を貫く“空の歩行者動線”もできます。
まさに仰天の「歩行者ネットワーク」2030年度に概成
そして、こうした開発地と鉄道・街をつなぐ渋谷駅の歩行者ネットワークが2030年度には概成します。長年にわたって駅改良工事の中で移設を繰り返してきた通路や改札、階段などの機能が、あと5年後には一通り完成するというわけです。

地下から上空まで、様々な階層をシームレスに移動できるネットワークが志向されていますが、そのなかで特に“分かりやすい”かもしれないのが、宮益坂エリアから駅のある谷の上空をまたぎ、道玄坂エリアまでを結ぶ「スカイウェイ」です。
前出した宮益坂の再開発ビルは、このスカイウェイに直結します。現在、宮益坂から渋谷駅のあいだは、移転した東京メトロ銀座線の駅が上空をまたぐように設けられています。これに並行してスカイウェイが建設されるのかと思いきや、「いえ、銀座線の駅の上がスカイウェイです」とのこと。
銀座線の駅は人のあばら骨を思わせるM字形の屋根の構造が特徴的ですが、これを渋谷スクランブルスクエア15階から見下ろすと、確かに屋根の中央に通路らしきスペースがありました。
この屋根の上が「4階」にあたり、ハチ公口広場の上空に設けられる3階レベル・2階レベルのデッキに下りられます。両階層から、さらに西側の「渋谷マークシティ」(京王井の頭線渋谷駅直上施設)へ通じる動線が「スカイウェイ」で、ちょうど岡本太郎の壁画「明日の神話」がある空間に、2本の通路がつながる予定です。
なお、こうした上空デッキにもJRの改札口が設けられるとのことで、駅から宮益坂・道玄坂方面への移動は格段にスムーズになるといいます。
さらに、東急は今回の3つのプロジェクトを含む今後の投資について、「2025年度以降に約6000億円程度の投資を予定している」と明かしました。2031年以降も、渋谷はさらに変わりそうです。
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