えっ…「ボーイング・エアバスの主力製品そっくりな中国発大型旅客機」の姿が空の祭典にあったのですが…ホントに実現しそう?

「パリ航空ショー」で、中国の航空機メーカー、COMAC(中国商用飛機有限公司)の屋内展示ブースに、アメリカ・ボーイングの「787」、もしくはヨーロッパ・エアバスの「A350」と思わせる模型が展示されました。

「C909」から始まったARJ

 2025年6月16日から始まった「パリ航空ショー」で、中国の航空機メーカー、COMAC(中国商用飛機有限公司)の屋内展示ブースに、アメリカ・ボーイングの「787」、もしくはヨーロッパ・エアバスの「A350」と思わせる模型が展示されました。そのモデルは「C929」と呼ばれるものです。

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パリ航空ショーに展示されたCOMAC「C929」の模型(乗りものニュース編集部撮影)。

 C929は290人乗りで、客室は2本の通路を持つワイドボディ(広胴)機です。中国は5年後の納入を目指しているとしており、今回はヨーロッパ圏でのアピールを狙って展示したと見られています。

 C929は機体の大きさから、ボーイング787やエアバスA350のライバルを目論んでいると言われています。大きさが似ていることに加えて、模型を細かく観察すると、主翼は端のほうで反り返るようであり、操縦室前を斜めに切り落としたような鋭角的な機首も合わせて、787・A350との類似点が見られます。

 これまで中国がこれまでに設計したとするリージョナル・ジェット機「C909(旧名称ARJ21)」は、アメリカ製旅客機「マクドネル・ダグラスMD-80・90シリーズ」が設計のおおもとになっていると言われ、C919もエンジンを含めて欧米製の部品を数多く使っています。これをとらえれば、一部ではC929も「欧米の設計をコピーした」と疑う声もあります。

【写真】そっくり?これが中国発「ボーイング&エアバス主力機そっくり機」全貌です

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