巡航ミサイルじゃないの!?「誘導爆弾+ジェットエンジン」新兵器 裏にはフランスの切実な理由が

2025年6月下旬に開催されたパリエアショーで、フランス企業が開発したミサイル改造の空対地誘導弾が初展示されました。なんでもターボジェットエンジンを搭載しているとか。ミサイルと何が違うのでしょうか。

フランスが長射程化を目指す理由

「AASM XLR」はフランス空軍のブースにも展示されており、そこでの解説によれば500ポンド(227kg)爆弾をベースにした「AASM XLR 250」と、2000ポンド(907kg)爆弾をベースにした「AASM XLR 1000」の2種類があるといいます。また、誘導方式についても「デュアルモード・シーカー」と表記されており、これまでのGPS誘導に加えて、赤外線画像やレーザー誘導を組み合わせたものに改良される模様です。

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パリエアショーのフランス軍ブースに展示されていた艦載機型の「ラファールM」(布留川 司撮影)。

 フランスはアメリカのF-35のようなステルス戦闘機を実用化しておらず、当面は非ステルスの「ラファール」の運用を続けます。そのため、敵勢力の地対空ミサイルなどの防空網と対峙した場合、安全に攻撃を行うには兵器の長射程化は必須といえます。

 ただ、いちばん安全な長射程の巡航ミサイルは導入コストが高く、すべての航空攻撃でそれを使うことはできません。通常爆弾を転用した「AASM XLR」は導入コストも比較的安くなると予想され、今後のフランス空軍の航空戦にとって不可欠な存在となるでしょう。

 また、AASMには「Hammer(ハンマー)」という愛称もありますが、これは「高度に敏捷なモジュール式弾薬拡張射程(Highly Agile Modular Munition Extended Range)」の頭文字を取った造語で、一説には輸出先への営業活動のために付けられたとも言われています。

 AASMはすでにクロアチア、エジプト、インド、モロッコ、カタールに輸出されており、供与されたウクライナでは実戦にも投入されています。

「AASM XLR」も配備後には同様に外国への輸出が行われると考えられるため、海外セールスが好調な「ラファール」とともに近い将来、国際的な安全保障市場では注目される存在になるのではないでしょうか。

【ダブルカナード翼!?】これがフランス版「スタンドオフ」JDAMです(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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コメント

1件のコメント

  1. ASM なら空対地ミサイルですよね…

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