「え、そんな改札あったっけ?」知られざる山手線の“ウラ口改札” たち 知名度なさすぎ “出たら秘境”も
東京を環状に走る山手線の駅には、あまり知られていない改札口や出口が存在します。それぞれが独特の個性を持つ「裏口」の世界をご紹介します。
田端駅:究極の裏口「南口」
山手線の駅の裏口で、“ラスボス”的存在が、田端駅の「南口」です。

その異例な取り扱いは、駅構内からはじまります。南口へは、田端駅のホーム南側の跨線橋を上がり、「南改札口」からアプローチしますが、その跨線橋の階段や通路、そして改札口前には「バス、タクシーの利用者は北口の利用を」という案内が複数貼られ、さらに音声でも同様の内容がアナウンスされるなど、まるで利用を拒んでいるかのようです。
そして2基並ぶ自動改札を通り、駅舎から外に出たところには、文字通り何もなく、ここが山手線の駅の出口だとはとても信じられない光景が広がります。
この出口そのものは武蔵野台地の東の崖線の中腹にあることから、右手の階段、もしくは正面のゆるやかな坂道で、台地の上の住宅地と結ばれています。ただ、上の台地の縁を走る道路には、田端駅の所在を示す看板類は一切なく、また段差により駅舎も見渡せないことから、地元の人以外は駅の存在に気付くことすらないでしょう。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。
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