「え、そんな改札あったっけ?」知られざる山手線の“ウラ口改札” たち 知名度なさすぎ “出たら秘境”も

東京を環状に走る山手線の駅には、あまり知られていない改札口や出口が存在します。それぞれが独特の個性を持つ「裏口」の世界をご紹介します。

池袋駅:勘違いが続出!?「メトロポリタン改札」

 池袋駅は、JRの駅施設を西武池袋線、東武東上線の池袋駅が東西からサンドし、さらにそれらの地下を東京メトロ丸の内線、副都心線、有楽町線が横切る構造となっています。そして3本の地下通路が、これら各路線を連絡する導線となり、JRの改札口も、これら地下通路に向け設置されています。

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池袋駅「メトロポリタン改札」を真っ直ぐ出ると、開放感あるデッキとなる。正面は西武ホールディングス本社のある「ダイヤゲート池袋」(植村祐介撮影)

 しかしJRはもうひとつ、駅南側の高架コンコースの西側に改札口を用意しています。それが「メトロポリタン改札」です。

 改札を出たところは複合ビル「メトロポリタンプラザビル」の2Fデッキとなり、地下の混雑を避けて同ビル内、そして駅西南方面に進むことができる、便利な出口となっています。ただ池袋駅は前述のように、利用客のほとんどが地下通路を行き来する構造のため、この改札口はふだん池袋駅を利用している人にも、さほど知名度がありません。

 また、メトロポリタンプラザビルにある商業施設「ルミネ池袋」が以前「メトロポリタンプラザ」と称していたこと、同ビルに隣接して「ホテルメトロポリタン」があることなどから、”メトロポリタン口”と言うと、「ルミネ池袋地下付近から地上に出るエスカレーターがあるあたり」と思っている人が少なくありません。もし待ち合わせ場所で指定する場合は、要注意です。

高田馬場駅:自由通路の「戸山口」

 高田馬場駅は、駅ロータリーに面し、飲食店街などが栄える「早稲田口」がメインですが、新大久保駅側にもうひとつ、「戸山口」が設けられています。

 こちらの利用者は主に駅南側のオフィスや専門学校に通う人、そして近隣の住宅街に住む人々です。

 改札を出ると駅東西を結ぶ線路下の自由通路です。歩行者用通路としては珍しく、「高さ制限2.3M」の標識が設置されているほど狭い通路ですが、人通りはかなり多めです。なお、西武新宿線高田馬場駅の戸山口は自由通路の西側を出たところに別途設けられています(7-22時開設)。

【えっ、ガチだ…】これが「山手線の秘境駅」です(写真)

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