F-35A墜落事故 原因が判明! 本来はあり得ない場所が凍結していた!? きりもみ状態になった理由とは

アメリカ太平洋空軍は2025年8月25日、アラスカ州アイルソン空軍基地で1月28日に発生したF-35A「ライトニングII」の墜落事故に関する事故調査委員会(AIB)報告書を公開しました。

ランディングギアの問題がそもそもの発端

 アメリカ太平洋空軍は2025年8月25日、アラスカ州アイルソン空軍基地で1月28日に発生したF-35A「ライトニングII」の墜落事故に関する事故調査委員会(AIB)報告書を公開しました。

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アイルソン空軍基地のF-35A「ライトニング II」(画像:アイルソン空軍基地)

 この事故は、第354戦闘航空団第355戦闘飛行隊に所属するF-35Aが墜落したもので、その様子は動画として記録され、SNS上で広く拡散されました。動画には、機体が制御を失ってスピン、いわゆる「きりもみ状態」に陥りながら墜落する様子や、脱出したパイロットのパラシュートが確認できます。

 以前の調査では、前脚の降着装置(ランディングギア)が正しく格納されなかったことが報告されていましたが、今回の調査では、その原因が水分に汚染された作動油の凍結によるものであったことが明らかになりました。外気温の影響で作動油が凍結し、前脚が正常に作動しなかったとされています。

 そのため、パイロットは複数のチェックリストを実施し、地上のエンジニアとも連絡を取りながら対応を試みました。しかしその過程で、今度は主脚の支柱内部にも氷が形成され、脚が完全に伸びきらなかったため、「車輪に荷重あり(Weight on Wheels)」センサーが機体を地上にあると誤認。結果として、飛行中にもかかわらず機体は「地上モード」の飛行制御に切り替わり、制御不能に陥ったと見られます。

 事故調査委員会は、前脚および主脚支柱内で凍結した水分汚染による作動油が、今回の事故の主な原因であったと結論付けました。なお、機体は墜落により完全に破壊され、その損失総額は1億9650万ドル(約288億円)と評価されています。

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