「敗戦でお役御免となった旧日本軍戦車」驚愕の“第2の人生”って? 「更生戦車」復活までの道のり

太平洋戦争前の1930年代に開発・生産された旧日本軍の戦車を改造したブルドーザー「ハ号ブル」。NPO法人によって公開されたこの車両は、どのような経緯を持つのでしょうか。

日本の復興と共に姿を消した更生戦車 なぜ?

 更生戦車の操縦や整備は、戦時中にこれら車両が兵器だった頃に関わっていた人々が行なったと言われています。戦後直後の混乱期にあっても、更生戦車は元が戦争の道具だったゆえに物資と人員が豊富にあり、全国各地の土木工事や田畑の開墾などに活用されました。

 しかし、日本の復興が進んでいくと、これら更生戦車は急速に姿を消していきました。

 一番の理由は更生戦車が改造品として作られたためか、正規のブルドーザーなどと比べると性能的に劣っていたからです。国内が安定して国産ブルドーザーや米国製の中古品が市場に出回ると、急造品だった更生戦車はそれら高性能な機材に更新され、使われなくなった更生戦車は、元兵器ということですぐに廃棄されていきます。

 NPO法人が入手したハ号ブルも、更生戦車として使われたのは終戦から10年程度だったそれほど長く使われなかったそうです。しかし、この車両はその後に廃棄されることなく、次のオーナーの手に渡り別の用途で使われ続けたのです。

 2代目のオーナーはこの車両をブルドーザーではなく、車両を改造して製材所での材木を引っ張る運搬車として利用しました。ブルドーザーの顔ともいえる正面の排土板は外され、エンジンも戦車用の空冷ディーゼルエンジンから、バスやトラックといった大型車両用の水冷ディーゼルエンジン(いすゞ製DA120)に載せ替えられました。

【写真】これが「戦車改造ブルドーザー」驚愕の全貌とビフォーアフターです

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