空自「最新ステルス機」に鼻の穴!? じつは第5世代戦闘機ならでは! 超ハイテク装備でした

航空自衛隊の最新戦闘機であるF-35「ライトニングII」をよく見ると、機首上側に「鼻」みたいなふくらみがあることに気づきます。これ、じつは戦闘機パイロットから死角がなくなる最新センサーのひとつでした。

パイロットから死角がなくなる! どういうこと?

 F-35のパイロットはHMDS(ヘルメット・マウンテッド・ディスプレイ・システム)というヘルメットを装着しています。これは、バイザーに映像や情報を表示できるシステムで、DASのセンサー映像もリンクさせることで、パイロットの頭の動きに合わせて映像を表示させることが可能です。

Large 20250921 01

拡大画像

F-35A戦闘機の機首部分。側面前方にある台形の黒いセンサー窓がAN/AAQ-37 DASのひとつ(布留川 司撮影)。

 これにより、パイロットはコックピット内の各種装置や、それこそ機体によって視界が遮られることなく、周辺の状況を全方位の投影映像で確認することができます。結果、パイロットから死角という概念がなくなりました。

 また、DASは単なる機体周辺を確認するためのモニターではありません。それ自体が高性能な赤外線センサーになっており、常に機体周辺を死角なしに警戒監視してくれます。敵機やミサイルが機体後方などから忍び寄っても、DASがそれを捕らえてパイロットに警告を発し、これを使えばパイロットは速やかに対処することができます。死角がなくなったのはF-35だけでなく、攻める側の敵側にもいえることなのです。

 F-35は、機動性において非ステルス戦闘機であるF-16「ファイティングファルコン」やF-15「イーグル」に劣る部分があり、その事実をもって同機の空戦能力に疑問を呈する意見があがることもあります。

 しかし、相手の死角に回り込むような従来の空中戦は、機動性が劣っていてもDASと高性能な空対空ミサイルによってカバーされ、さらにレーダーやデータリンクなどによって遠方の敵機に対しても、同様な優位性をもって戦闘を行うことができます。

 F-35が第5世代戦闘機と呼ばれる所以は、DASのような新世代の装備品によって、従来とは異なる戦い方ができるからこそ、といえるでしょう。

【写真】お値段「6000万円超え!」F-35用のヘルメットです

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号