御年80歳!“世界で唯一”空軍所属の「ランカスター」爆撃機 長期のオーバーホールへ その間代役を務める機体とは

イギリス空軍のバトル・オブ・ブリテン記念飛行隊(BBMF)は2025年10月30日、運用しているアブロ「ランカスター」爆撃機が定期オーバーホールに入ったと発表しました。

映画などへの出演歴もある爆撃機

 イギリス空軍のバトル・オブ・ブリテン記念飛行隊(BBMF)は2025年10月30日、運用しているアブロ「ランカスター」爆撃機が定期オーバーホールに入ったと発表しました。

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アブロ「ランカスター」PA474(画像:BBMF)

 この機体は「PA474号機」と呼ばれ、1945年に製造されました。しかし、第二次世界大戦終結間際の完成だったため、実戦に投入されることはありませんでした。

 戦中に未使用だったことから、戦後は偵察機として使用された後、ターゲット曳航機への改造も計画されましたが、実現せずに保管されていました。その後、『クロスボウ作戦』や『ナバロンの要塞』などの映画に出演し、のちに式典用の機体として保存されることとなりました。1973年以降はBBMFに所属し、現在まで運用が続けられています。

 2025年現在、飛行可能なランカスター爆撃機は、世界でこのPA474号機と、カナダ軍用機遺産博物館が保有するFM213号機の2機のみです。PA474は、軍所属として唯一の飛行可能なランカスターでもあります。

 毎年夏になると、イギリス各地の式典で展示飛行を行い、「スピットファイア」および「ハリケーン」と編隊を組む姿が恒例となっています。

 PA474は2025年5月に“80歳の誕生日”を迎えました。機体はおよそ8年ごとに大規模なオーバーホールを受けており、今回もダックスフォード飛行場を拠点とするエアクラフト・レストレーション・カンパニーの専門家の監督のもと、機体全体の点検と修理が行われます。復帰までにはおよそ18か月を要する見込みです。

 なお、ランカスターが整備中の間は、ダグラスC-47「ダコタ」がその代役として飛行に参加する予定です。

【画像】不在中に“主役”を務めるC-47との編隊飛行の様子

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