「国内トップ3」から日産が陥落!? 2位も安泰じゃない? 上半期の生産&販売台数ランキングで浮彫りに
2025年上半期における、国内乗用車メーカーの全世界累計での生産・販売台数がほぼ出そろいました。集計手法は各社で少しずつ異なるものの、それぞれのデータを単純比較すると、各社の勢力図に変化が生じているのがわかりました。
「回復の道を歩んでいる」とエスピノーサ社長は強調!
2025年上半期(4月~9月)における、国内乗用車メーカーの全世界累計での生産・販売台数がほぼ出そろいました。集計手法は各社で少しずつ異なるものの、それぞれのデータを単純比較すると、各社の勢力図に変化が生じているのがわかりました。
上半期の生産台数と販売台数は、各社の公表している公式なデータを基に、編集部内で独自に集計しました。
この調査の結果、生産台数・販売台数ともに第1位にはトヨタ自動車、第2位にはホンダがランクインしました。特にトヨタは生産台数が742万7117台、販売台数は778万3007台と、ホンダ(生産:170万9290台、販売:173万1291台)に大差をつけ、独走の状態です。
しかし、第3位以下の順位には微妙な変化が見られます。
特に注目なのは生産台数のデータです。第3位には、これまでトヨタやホンダと並び国内メーカーのトップ3として知られてきた日産に代わり、163万3351台でスズキがランクインしました。この実績は、累計144万2799台で第4位の日産を大きく突き放すもので、2位のホンダとも7万台程度しか差がありません。
その一方、日産は販売台数では累計153万5996台を記録し、第3位の順位を死守しました。しかし、こちらも第4位にはスズキがランクインしており、販売台数の実績自体も152万2501台と、日産に約1万3000台差まで肉薄しています。
昨年2024年から経営危機が叫ばれている日産は、2025年11月6日にイヴァン・エスピノーサ社長 兼 CEOが会見を実施し、「上半期の業績は私たちが直面する課題を示していますが、同時に日産が確実に回復の道を歩んでいることも表しています。」とコメントしました。
また、経営再建計画「Re:Nissan」の進捗状況についても、「前向きな姿勢を維持する」と述べつつ「将来に向けて新車の投入、主要市場への取り組みと革新的な技術の開発を加速させていきます」と強調しました。





コメント