アル/ヴェル&レクサスの新ライバル!? EV「爆速高級ミニバン」中国製と侮るな 日本市場の本気戦略とは
日本国内では「アルファード」一強の高級ミニバン市場に、とんでもない“黒船”がやってきました。スポーツカー顔負けの加速力を誇る中国製EV、その正体とはいったい何者なのでしょうか。
中身は“ボルボの親戚” その意外なルーツ
実はジーカーというブランドは、中国の自動車大手「ジーリー(吉利控股集団)」の傘下にあります。そして、このグループには、日本でも安全性の高さで広く知られるスウェーデンのボルボも属しています。
つまり、ジーカーとボルボは「親戚」のような関係にあるのです。
実際、クルマの基礎となるプラットフォームは吉利グループ共通の「SEA」を採用しており、ボルボ初のEVミニバン「EM90」とも共通の基盤を持っています。“中国ブランド”という響きから受けるイメージとは裏腹に、その中身は欧州由来の技術で作られているのです。
このジーカー009の日本国内における販売を担うのは、日本のEVベンチャー「フォロフライ」です。納車開始は2026年からの予定で、日本での参考価格は1300万円(税別)とアナウンスされています。
とはいえ、すぐに近所のディーラーで誰でも買えるようになるわけではありません。まずはハイヤー会社やホテルの送迎用といった“法人需要”をメインターゲットに展開していく戦略です。
メンテナンス体制などを確実に整えるため、プロユースから攻める形ですが、街中やホテルのエントランス、繁華街などで、この“爆速ミニバン”を複数見かけるようになる日も、そう遠くないかもしれません。
ジーカー 009は、アル/ヴェルの牙城を崩すことを目的として日本に上陸したわけではなさそうですが、今後どこまでシェアを確保できるのか、来年以降の動向に要注目です。





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