「このバイク、いったい何用なんだ…?」 判明したのは10年後!? ホンダ「幻の名車」があまりに早すぎた件
ホンダとヤマハがシェア争いを繰り広げた「HY戦争」真っ只中の1980年代、ホンダは続々と3輪バイクを市場に送り出しました。その一つが、1984年に登場したロードフォックスです。当時は「珍車」扱いだったものの、のちに脚光を浴びます。
短命で姿を消すも、10年以上後に脚光を浴びることに
しかしながら、当時の原付市場はスクーター全盛期。「この3輪バイク、一体何用なんだ」という向きが多かったのか、年間販売目標1万8000台には届かず、わずか1年で生産終了という残念な結果となりました。
ただし、現役当時こそ「珍車」のように見られていたロードフォックスですが、1990年代以降のカスタムブームで注目を浴びます。その3輪構造を逆手にとったアメリカントライクや、ミニカー登録のトライクのカスタムベースとして脚光を浴びることとなったのです。
そもそも個体数が限られていたこともあり、中古車市場では一時、現役時代の価格である13万9000円の数倍ものプレミアム価格で取り引きされた時代もありました。現在はやや落ち着きつつありますが、それでも程度が良い中古車は40万円オーバーの高値を誇っています。
ホンダの歴史を振り返ると、「あまりに早すぎて評価されなかったバイク」は少なくないですが、ロードフォックスはそのうちの1台と言って良いでしょう。
筆者(松田義人:ライター・編集者)個人としては、ロードフォックスのようなバイクにこそ、ホンダの「バイクにかける熱い思い・遊び心」が強く投影されているように思い、現代でも評価されるべき「幻の名車」のように感じます。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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