人呼んで「通勤快速」 スズキのド定番スクーターの39年 いかにもスズキな“売り方”とは?

1980年代前半から後半にかけての原付市場はスクーター一色。ホンダかヤマハのスクーターが目立つなか、スズキの「アドレス」も、1987年の発売から今日まで親しまれています。

新機軸モデルで勝負に出るも…

 アドレスシリーズは1998年、フルモデルチェンジとともに大きなイメージチェンジを図ります。「50ccのアドレス」ことアドレスVは、シンプルな「アドレス」名に戻された一方、「原付二種のアドレス」は「アドレス110」という新モデルへ発展しました。

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1998年発売のアドレス(50cc)(画像:スズキ)

 この2車はいずれも新設計のフレームを持ち、外観も大きくリファインされました。50ccのアドレスは57km/Lの低燃費を達成しつつ、スポーティな乗り味を実現しています。

 一方のアドレス110は、当時クラス最大の排気量を持つモデルであり、ノーマル状態でも100km/h以上の速度を出せるモデルでした。しかし、市場のニーズとマッチしなかったのかヒットには至らず、先代のV100と併売されつつ、2003年に生産終了となりました。

 他方、アドレスV100は、アドレス110の発売・絶版の後も販売されていましたが、2006年から施行の新しい排出ガス規制に合わせ、前年の2005年に新型へと移行。1991年の登場以来、生産台数は14年間で21万台を突破するヒット作となりました。

 そんな旧型の110に変わって登場したのが、4ストロークエンジンを搭載した「アドレスV125」です。国産の125ccクラスでは初となるフューエルインジェクションを採用し、最高出力は11.4PSを発生しました。また、国産の同クラスのスクーターでは最軽量の車体を持ち、パワーと実用性の両方を兼ね備えたモデルとなっていました。

 このように原付二種仕様の商品改良を進める一方で、「50ccのアドレス」も、翌2006年に4ストロークモデルの「アドレスV50」へ進化。こちらもフューエルインジェクションを採用し、快適性・経済性を高めた1台でしたが、人気は原付二種へと移りつつあり、「50ccのアドレス」は、これが最後のモデルとなりました。

【旧型より先に消滅!?】これが「幻のアドレス」です(写真で見る)

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