「角目ライト」一筋44年!? “衝撃のカクカクスクーター”はかくしてホンダのロングセラーになった

1970年代後半から1980年代にかけて盛り上がった原付スクーターブーム。その中でホンダが世に送り出したのがリードです。当時としては近代的なカクカクライトの角目が特徴の初代からはじまり、その系譜がたどった紆余曲折の歴史を振り返ります。

カクカクデザイン&角目を武器にスポーティに進化

 1984(昭和59)年には、さらにスポーツ性能を高めたリードSSが登場します。角目のフロント周りがブラッシュアップされたことに加え、当時の原付スクーターとしては珍しかったディスクブレーキをフロントに搭載。レギュラーのリードも同年にマイナーチェンジし、制動時の沈み込みを低減させるメカニカル・アンチ・ダイブ機構などが新たに追加されました。

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1998年発売のリード100。リード(50cc)同様2ストロークのリードとして最後のモデル(画像:ホンダ)。

 さらに、1986(昭和61)年にはリードSSが再びモデルチェンジ。そして新たなスポーツモデルのリードRが登場します。リードRは当時、流行り始めていた「スクーターレーサー」の雰囲気を身にまとい、角目のフロント周りもどこか走り屋風。出力性能のアップと合わせたこの外観のリニューアルによって、改めてリードの存在感を原付市場に強くアピールしたのです。

 1982年にリリースされた初代リードの80ccモデル、そしてリード125は程なくして生産終了となりますが、1985(昭和60)年には改めてリード80SSというモデルが発売されます。前述の50ccモデルのリードの性能をさらに高めたモデルで、フロントの角目も微妙に造形が異なるのが特徴です。今見てもなかなかカッコ良いモデルですが、80ccは中途半端だったのか、これもまた程なくして生産終了となり、1988(昭和63)年発売のリード90にその役目を譲る格好になります。

 このリード90と同時に発売されたのがリード(50cc)で、この2モデルは角目でありながらも従来のリードより個性を抑えたルックスに変更されました。どことなく大人っぽい落ち着いた印象のデザインで、これらのモデルは大きな変更なくしばらく生産され続けることになりました。

 それから10年後の1998(平成10)年、リード(50cc)がフルモデルチェンジされ、リード90は姿を消してしまいますが、新たにリード100がラインナップされます。この2モデルとも「カクカクした印象」があえて廃され、どことなくリードらしさを失った外観となりました。

 リード(50cc)は原付市場において、初代登場時の強いインパクトを失い、2001(平成13)年にマイナーチェンジを果たすも、これが最終モデルとなりました。リード(50cc)の生産終了は、販売不振もあるはずですが、大きくは2003(平成15)年以降、ホンダが「2ストロークモデルを廃止し、全車種とも4ストロークエンジンにする」方針を掲げたことによるものでしょう。かくして原付スクーターの一時代を築いたリード(50cc)は、ここでその役目を終えることとなりました。

 一方、リード100は発売から10年後の2008(平成20)年に、4ストロークエンジンの110ccモデルとして登場します。外観は初代からの面影を全て取り払い、先鋭的でエッジを強め、スクーター界をまさしく「リード」する意匠となりました。

【画像】リードがたどった44年の歴史を画像で振り返る

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