「撃って終わりではない」迎撃ミサイル 米軍演習で“群れで来たドローン”を一網打尽に!! 再利用可能な「エコ仕様」のメリットとは

米国の防衛大手企業であるRTX傘下のレイセオンは2026年2月11日、同社製の対無人機システム「コヨーテBlock 3 NK」がスウォームドローンを無力化したと発表しました。

敵ドローンを一網打尽に

 アメリカの防衛大手企業であるRTX傘下のレイセオンは2026年2月11日、アメリカ陸軍が実施した最新デモンストレーションにおいて、同社製の対無人機(C-UAS)装備「コヨーテBlock 3 ノンキネティック(NK)」が同時に飛来する複数の無人機を無力化する能力を実証したと発表しました。

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RTX社が開発したコヨーテBlock 3 NK(画像:RTX)。

 コヨーテBlock 3 NKは、目標に物理的に衝突して破壊する「キネティック」方式ではなく、電波妨害などのノンキネティック・ペイロードを用いて敵ドローンを無力化するのが特徴です。これにより、破片落下などによる付随的損害のリスクを抑えつつ、滞空しながら複数目標に対処が可能で、無人機によるいわゆる「スウォーム攻撃」にも対処可能です。さらに、任務完了後は機体を回収し、ペイロードを再装備して再度出撃することも可能で、迎撃にかかるコストを低減化できます。

 レイセオンは、コヨーテに関して従来型のキネティック仕様も並行して製造しており、小型から大型まで幅広い無人機に対応可能としています。コヨーテシリーズは、同クラスの対無人機システムを上回る射程と高高度性能を備えており、重いペイロードを搭載して長距離飛行するUAS(無人航空システム)脅威にも対処できるとしています。性能向上により、より高高度からの迅速な発射や高速飛行も可能になったといいます。

 レイセオンは、アメリカ陸軍のLIDS(低空・低速・小型無人機統合迎撃システム)プログラムの一環として、過去最大規模となる対ドローン関連の製造契約も獲得。世界的に拡大する無人機脅威に対応するため、生産能力の増強と性能強化に大規模な投資を進めています。

 ウクライナ戦争などでドローンの大量投入が現実の脅威として顕在化するなか、再使用可能で付随的損害を抑えられるノンキネティック型迎撃手段は、今後の防空システムの重要な選択肢となりそうです。

【こっちは“ぶつける方”です】キネティック型のコヨーテを画像で(画像)

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