「日本最北端への高速」どこまでできた? “日本最北の料金所”開通から23年、その先はいま? 4時間かかる旭川-稚内

北海道の道央道で、現在の終点である士別剣淵ICから名寄ICまでの延伸工事が進んでいます。旭川と最北の地・稚内を結ぶ大動脈の一部となる区間です。

有料道路では採算とれず…「新直轄方式」で建設

 さてこの区間のうち、道央道の終点「士別剣淵IC」と、名寄美深道路の起点「名寄IC」を結ぶ24kmの整備事業が、現在本格化しています。

 この区間は1990年代に事業化されましたが、道央道が士別剣淵ICまで開通した2003年、道路公団民営化の枠組みにからみ「抜本的見直し区間」とされ、整備計画が新直轄方式に切り替えられました。つまり採算性がきわめて低く、有料方式に適さないとされ、国が無料道として建設することになったのです。したがって士別剣淵ICは延伸後も、有料区間の北端になります。

 そして2005年にはこの抜本的見直し区間が「緊急に整備すべき区間」に設定され、2007年から工事に着手、さらに複数回の事業再評価を経たのち、現在に至っています。

 計画は最高速度100km/hの片側2車線ですが、工事は暫定2車線での開通を目指し進められています。

 国土交通省ではこの道路の必要性について、「名寄市のアスパラガスの収穫量は全道一であり、約4割が苫小牧港を経由して道外へ出荷されていること」「下川町で近年栽培が盛んなフルーツトマトは約9割を新千歳空港から道外へ出荷されていること」などから、「高い鮮度を保ったまま農産品を輸送できるルートの確保が必要」としているほか、「道北エリアの救急搬送の速達性、安定性ルートの確保」も挙げています。

 さらに並行する国道40号現道での市街地の交差点を起因とする追突、右左折時の事故、郊外部における重大事故リスクの高い正面衝突事故など、道路交通の安全性も課題として挙げ、「本道路の整備により交通事故が減少することも期待できる」としています。

【長っっっい!】これが「日本最北端への高速」の現状です(地図/写真)

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