時代が豪華車両を生んだ!? 「乗ったらそこは伊豆」なJR特急は、何が特別だったか
特急「スーパービュー踊り子」に使われた251系は、現代の目で見てもJR特急形電車の中で最高レベルの豪華さを誇る車両です。JR東日本の歴代特急車の中でも存在感を放つ名車を改めて振り返ります。
改良を重ねた251系
251系は特急「スーパービュー踊り子」としてデビューし、大好評で迎えられました。増発のため、1992(平成4)年に第2次車が登場します。展望性改善のため、運転席と客席との仕切り枠をなくしたほか、フロントガラスを大きくするなどの改良が図られました。
グリーン個室も液晶テレビになり、出入り口側にはカーテンが追加されています。また、前述のとおり、普通車座席の改良もこの第2次車から行われました。
2002(平成14)年から、251系のリニューアルが行われます。外部塗装は変更され、普通車座席はインアームテーブル付きのリクライニングシートに更新されました。座面スライド機能も備えられ、大幅に快適性が向上しました。
展望席も4列から3列配置に変更され、窓配置と座席位置のずれは解消されました。最前列以外では前面展望は限定的でしたが、座席自体は他の普通車と同じ仕様となり、セミコンパートメントはなくなりました。
グリーン車は、モケット交換とグリーン個室からのビデオデッキ撤去くらいでしたが、2007(平成19)年には展望席が3列から2列配置に変更され、座席間隔は1300mmとなりました。リクライニングも可能となりましたが、最前列の床をかさ上げした構造のため、最前列でも前面展望はあまり良好とは言えない席となりました。
251系は2020(令和2)年に引退しました。交通バリアフリー法が存在する現在では、階段や段差の多いこのような構造の車両は、設計自体が難しいものとなっているでしょう。後継のE261系「サフィール踊り子」とは、また別の魅力がある車両でした。保存車両が存在しないことが惜しまれるほど、印象深い名車であったといえるでしょう。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





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