「異色すぎる急行列車」を再現! ディーゼル機関車に“気動車”を連結しちゃったワケ 「路線図にない区間」を体験してきた
ディーゼルエンジンを搭載した車両を「客車」に見立て、ディーゼル機関車を連結する団体列車が運行されました。普段は旅客列車が走らない区間にも乗り入れるなど、その行程は「異色ずくめ」でした。
帰りは「別の列車」に早変わり!
神栖は現在貨物駅のため、6000形に横付けられた階段を使って下車。すると、KRD形4号機と5号機、KRD64形の1号機と2号機、ディーゼル車両8000形と6000形が顔をそろえた“鹿島臨海鉄道オールスター”の構図が待ち受けていました。
約1時間半の滞在中は、KRD64形2両を重連で走らせたり、貨物列車運行時には見られないKRD64形2両とKRD形2両の“4重連”にしたりと、珍しい演出が披露されました。鹿島臨海鉄道の記念グッズや部品なども販売され、鹿島サッカースタジアム駅に改称された旧・北鹿島駅の表記が入った硬券や、大洗鹿島線で運行されていた快速「マリンライナーはまなす号」の乗車整理券などを買い求める人の姿が見られました。
まるでカメレオンの体色のように編成を変えてきた列車は、神栖から大洗への復路は6000形の2両で運行。DC急行「おおあらい号」と名付けられていました。
次の鹿島サッカースタジアムでもサプライズがあり、16時46分に着いた3分後に水戸発鹿島神宮行きの列車が臨時停車しました。帰路に鹿島神宮を利用する参加者向けで、約4分の1が離団しました。サッカー開催日以外の臨時停車は珍しい光景です。
「おおあらい号」は17時50分に大洗のホームに滑り込みました。あまりにも非日常感であふれた行程だったため、わずか6時間ほど前に出発したのと同じ駅に立っていることが不思議でなりませんでした。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。





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