道路の健全、どう守る? 老朽化進む橋やトンネル、その点検の最前線とは

高さ100mの橋、どうやって点検?

 トンネルとともに、高速道路における主要構造物のひとつなのが高架橋。研修所内には、実際に30年から50年ほど使われて劣化した橋の実物断面をはじめ、橋を構成する各種部材の模型もずらりと並びます。

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実際に約30年使われ、撤去された鉄筋コンクリート橋の一部分。下面にひび割れが広がっている(2017年1月、中島洋平撮影)。

 劣化状態を意図的に作り出すことは困難なことから、橋の実物断面は貴重な「教材」です。コンクリート内部に水が入り込んだ跡や、内部の損傷が原因でできた外部の亀裂、それを補修した跡など、目に見えない箇所の異常をいかに把握し対策するか、といったポイントを学べる、格好の材料だそうです。

 橋脚の高さが100mに達するような高い橋も新東名高速などに見られますが、そうした橋の点検に用いられるのが、ドローンです。実地では、カメラを搭載したドローンを橋の上から地上に下ろし、橋脚を撮影しながら高度を上げていきます。係員は橋の上でドローンが撮影した映像をモニターで確認します。

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カメラを搭載した点検用ドローンの実演(2017年1月、中島洋平撮影)。

 技術研修所の赤坂所長は「道路施設の老朽化は全国的な課題」とし、道路に関するノウハウが詰まったこの研修施設を、NEXCO中日本グループの関係各社だけでなく、県道や市道を管理する自治体など外部の人にも使ってもらい、地域との連携を深めたいと話しています。

【了】

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