「現役唯一の国鉄形電車」も“平成の色”に復活! “あり得ない行先表示”も仕込んだ!? 三セク社長が語った「壮大なるサプライズ」

えちごトキめき鉄道が旧国鉄形電車455・413系を「新北陸色」に塗り替え、「巡回快速」なる種別で運行を開始。新製した方向幕には「使わないはずの行先」が盛りだくさん。そこには“サプライズ”が秘められていました。

全ては過去のオマージュ でも視点は令和

 塗り替えた455・413系の愛称は「TOKIトレイン」と付けられました。これはJR西日本が新北陸色の413系などを直江津(現・新潟県上越市)―富山間で走らせていた快速「TOWNトレイン」を模しています。

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えちごトキめき鉄道の平井隆志社長(大塚圭一郎撮影)

 TOWNトレインの区間のうち直江津―市振(新潟県糸魚川市)間はえちごトキめき鉄道に引き継がれており、「TOWN」の代わりに社名の一部で、新潟県の鳥であるトキに由来する「TOKI」と命名しました。

 3月14日以降の土休日に日本海ひすいラインの直江津―市振間で2往復する列車名の「ホリデーライナー」も、JR西日本が新北陸色の電車を使って富山―金沢間で運転していた快速「ホリデーライナーかなざわ」をオマージュしています。運賃だけで乗車でき、4月以降の土休日には妙高はねうまラインの直江津―妙高高原(新潟県妙高市)間の普通1往復にも使います。

 ただ、「ホリデーライナー」の前に付いている「巡行快速」という種別が謎めいています。そこで平井社長に質問したところ、「この地域を巡ってほしいという強い思いを持った若手社員が巡行快速を使いたいと提案した」と明かしました。

 この「巡る」というコンセプトは、今回のリニューアルで貫かれていると平井社長は強調します。一つは「昭和時代にできた車両を、主に平成時代のJR西日本時代のカラーに塗ることで、令和時代に3つの世代を駆け巡るという意味を込めた」からです。

 背景には、昭和時代や国鉄が健在だった頃を知る世代が徐々に少なくなる中で、交直流急行色に比べると記憶に新しい新北陸色に変えることで「平成を懐かしく感じるような働き盛りの世代にも乗りに来てほしい」という願いがあります。

【フツーに乗れるってサイコー】これが「新北陸色」編成の内外装です!(写真)

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