おおすみ型輸送艦じゃダメ!? 海自の大改編で新編の「水陸両用部隊」旗艦はどの艦?

海上自衛隊は2026年3月23日、創設以来の大改編を行い新たに「水上艦隊」を発足させます。大注目の新部隊「水陸両用戦機雷戦群」の実質的な旗艦には、単艦での高い戦闘力を誇るひゅうが型護衛艦が就く見通しです。

いずも型との決定的な違い 単艦でも戦える重武装なひゅうが型

 海上自衛隊初の全通甲板型DDHとなったひゅうが型(基準排水量約1万3950トン)は、2006年度予算と2008年度予算で建造を開始しました。大きな特徴としては、それ以前のDDHでは困難だった複数のヘリコプターを同時に運用できる航空機運用機能をはじめ、指揮統制・通信機能や医療機能が強化されている点が挙げられます。

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護衛艦「ひゅうが」が個艦防空用ミサイルESSMを射撃した瞬間(画像:海上自衛隊)。

 ひゅうが型は主要兵装として、対空ミサイルESSM(発展型シースパロー)と対潜ミサイルASROC(アスロック)を発射できるMk.41 VLS(垂直発射装置)1式(16セル)と三連装短魚雷発射管2基、OQQ-21ソナーシステム、CIWS(高性能20mm機関砲)2基を備えるほか、哨戒ヘリコプター等を最大10機搭載できることから、対潜戦と対空戦、さらには哨戒ヘリコプターと対艦ミサイルの組み合わせによる対水上戦も可能となっています。

 こうした、ひゅうが型の充実した武装は、続くいずも型DDHが排水量で約6000トン増加しF-35B戦闘機を含む航空機の運用能力を持つ一方、搭載火器を近接防空ミサイルSeaRAMとCIWS、魚雷防御システムにとどめ、他の艦艇の護衛を必要とするようになった点とは対照的です。そして、この自前の攻撃力は、航空機や艦艇だけでなく、陸上からの多様な脅威に曝される沿岸海域の作戦にとって不可欠といえるでしょう。

 ひゅうが型は、1番艦「ひゅうが」が2009年3月、2番艦「いせ」が2011年3月に相次いで就役しました。その後、2013年6月のアメリカにおける統合訓練「ドーン・ブリッツ13」への「ひゅうが」の参加を皮切りに、両艦は水陸機動団演習や日米共同訓練「アイアン・フィスト」などへ随時参加し、旗艦の役割を務めるなどしています。ちなみに、今年(2026年)2月11日から3月9日まで実施された「アイアン・フィスト26」にも「いせ」が参加しています。

※一部修正しました(3月17日22時27分)。

【新たな組織図です】「水上戦群」に「哨戒防備群」? 新たな部隊名ズラリの改編イメージ

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