おおすみ型輸送艦じゃダメ!? 海自の大改編で新編の「水陸両用部隊」旗艦はどの艦?
海上自衛隊は2026年3月23日、創設以来の大改編を行い新たに「水上艦隊」を発足させます。大注目の新部隊「水陸両用戦機雷戦群」の実質的な旗艦には、単艦での高い戦闘力を誇るひゅうが型護衛艦が就く見通しです。
旗艦は「ひゅうが」「いせ」どっち!? 司令部の配置から読み解く新編成
海上自衛隊では、こうした水陸両用戦訓練に派遣する部隊について、ひゅうが型とおおすみ型輸送艦を組み合わせ、そこに汎用護衛艦(DD)やミサイル護衛艦(イージス艦)を同行させる編成としています。
ただ、司令部は一貫して、おおすみ型ではなく、ひゅうが型に置く形をとっています。これは、おおすみ型に指揮統制機能や航空機の管制・整備機能が欠けているためとされています。
ちなみに、「ドーン・ブリッツ2013」の際、「ひゅうが」はSH-60K哨戒ヘリコプター3機と陸上自衛隊のAH-64D戦闘ヘリコプター2機を搭載。これに、護衛艦「あたご」および輸送艦「しもきた」(モスボールした陸上自衛隊CH-47輸送ヘリコプターを2機搭載)と艦隊を組んで参加し、陸上自衛隊西部普通科連隊の着上陸訓練を支援しました。
気になるのは、「ひゅうが」と「いせ」のどちらが、発足時の水陸両用戦機雷戦群の所属になるのかという点でしょう。これについては、「ひゅうが」の定係港が舞鶴、「いせ」が佐世保であることを鑑みると、後者、すなわち「いせ」になる可能性が高いと思われます。なぜなら、前述したように第3水上戦群の司令部は舞鶴に、水陸両用戦機雷戦群の司令部は佐世保に置かれるからです。
いずれにせよ、3月23日になれば編成は明らかになります。海上自衛隊の創設以来の大改編は間もなくです。
Writer: 小林春彦(月刊『軍事研究』記者)
月刊誌『軍事研究』編集部記者。編集作業の傍ら、運用者である防衛省・自衛隊および防衛装備品を作る国内外企業などの取材をもとに記事を(不定期に)執筆する。





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