やけに「“A席”から予約が埋まる特急」に乗った 3時間40分の“大運転”いまや2往復に
JRの一般的な特急の普通車は窓側の座席がA席かD席ですが、「A席」から予約が埋まる東日本の特急があります。その理由は、乗ってみると火を見るより明らかでした。
みんな身を乗り出してA席に注目!?
14時50分に出発した「いなほ」7号は隣の東新潟(新潟市)に着く頃、左手の車窓に新潟貨物ターミナル駅が現れました。JR貨物のコンテナが壁のように並べられ、交直流電気機関車のEF510形「ECO-POWER レッドサンダー」や直流電気機関車のEH200形「ECO-POWER ブルーサンダー」などの姿がありました。
最初の停車駅の豊栄(新潟市)は周辺に住宅が建ち並ぶベッドタウンですが、コメ収穫量の都道府県別で首位の新潟県だけにやがて沿線には田畑が広がるようになります。
新発田(新潟県新発田市)から羽越本線に入り、15時36分に着いた村上(新潟県村上市)の先に大きなヤマ場が待ち受けています。村上の先までの架線に流れているのは直流1500ボルトの電気ですが、隣の間島(村上市)までの間に交流20キロボルト50ヘルツの電気に切り替わる交直セクションがあります。
485系で通る際には直流と交流の間のデッドセクション(中立セクション)を通過時に通常の車内照明が消え、代わりに非常灯が点灯していました。しかし、E653系は通常の照明がともり続けます。
この先は、A席が真骨頂を発揮する区間です。日本海の海岸線を縫うように線路が続き、車体外観に描かれているような波しぶきが押し寄せます。日本海の荒波の浸食によって形づくられた奇岩、岩礁や洞窟などの変化に富んだ景色が11kmにわたって続く国の名勝「笹川流れ」をゆく区間で、そびえ立つ「鉾立岩」などが視界に入りました。
この区間では前後のA席に座っている乗客もスマートフォンなどでしきりと車窓を撮影していました。
近くに海水浴場がある小波渡(山形県鶴岡市)を過ぎると、「つや姫」や「雪若丸」などのブランド米が生産されている庄内平野が広がります。人口が11万4378人(2026年2月末時点)と庄内地方で最大の山形県鶴岡市の玄関口・鶴岡に16時40分着。羽越本線の主要駅の一つだけに、20人余りの利用者が降りていきました。
鶴岡市は2014年、日本で初めて国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「創造都市ネットワーク」食文化部門に認定された「美食都市」です。国内の食文化部門認定都市は他には、2021年に加わった大分県臼杵市しかありません。





大塚さん。また、SBCにも出演してね〜