JR西日本の赤字ワースト路線はどこ? 32線区を比較 収支と輸送密度から見る厳しい実態

JR西の赤字路線ワーストは?

100円を稼ぐのに1万円近くかかる区間

 2025年10月、JR西日本が「輸送密度2,000人/日未満の線区別経営状況に関する情報開示」を公表しました。経営の厳しい同社19路線32区間について、収支率や営業係数などの経営状況の数値を示しています。ここでは、経営状況の数値で上位や下位の線区を比較してみました。

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山陰線鳥取駅に停車中の特急「スーパーまつかぜ」。2024年度で赤字額が最も大きな区間を走る(柴田東吾撮影)

 まず、営業係数で上位と下位の線区を比較しました。営業係数は100円の収入に対してかかった費用を示したものです。ここでは2022年度から2024年度の平均の数値によって比較しています。

 営業係数が最も大きかった線区は芸備線東城~備後落合間の9945。100円の収入に対して9945円の費用を要した計算です。次いで姫新線中国勝山~新見間の4510、木次線出雲横田~備後落合間の3725と続きます。

 芸備線東城~備後落合間は広島県東部、姫新線中国勝山~新見間は岡山県、木次線出雲横田~備後落合間は広島と島根の県境にあたる区間です。いずれも山間を走ります。続く4・5位も芸備線の区間が入っており、芸備線が上位を占めています。

 下位は、兵庫県の播但線和田山~寺前間の299が最下位です。この区間は特急「はまかぜ」も走りますが、播但線の中で電化されていない北側区間にあたります。

 次いで、広島県の呉線三原~広間の499、島根県の山陰線出雲市~益田間の536と続きます。呉線三原~広間は利用の少ない東側区間にあたりますが、瀬戸内海の車窓が明媚なことで知られています。山陰線出雲市~益田間は「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」といった都市間を結ぶ特急列車も運行されています。

【写真】厳しい赤字路線を走るパンダ特急

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