JR西日本の赤字ワースト路線はどこ? 32線区を比較 収支と輸送密度から見る厳しい実態

JR西の赤字路線ワーストは?

利用が少ない区間を比べてみた

 営業係数の数値が大きい路線は、利用も少ない傾向にあるようです。利用の多寡を比べる指標として平均通過人員(輸送密度)が用いられますが、これは1日1kmあたりの人数を示したものです。利用者の数が多く、乗客の移動距離が長いほど平均通過人員も増えます。

 32区間のうち最も平均通過人員が大きいのは、赤穂線播州赤穂~長船間の1687人/日です。赤穂線は先の呉線とともに山陽本線のバイパス路線の要素もあります。播州赤穂~長船間は兵庫・岡山の県境をまたぐ区間です。

 次いで呉線三原~広間の1606人/日、播但線和田山~寺前間の1083人/日と続きます。これらの線区は営業係数の下位に入る区間でもあり、営業係数と平均通過人員は逆の関係に近くなっています。

 下位は、芸備線東城~備後落合間の19人/日が最下位です。営業係数が最も大きかった線区にも該当します。次いで木次線出雲横田~備後落合間の23人/日、芸備線備後落合~備後庄原間の76人/日と続きますが、いずれも備後落合が含まれます。

 平均通過人員の下位5線区と営業係数の上位5区間は、順位に多少の入れ替わりがあるものの同じです。

 ちなみに、平均通過人員1000人/日超は5線区、100人/日未満も5線区ありました。偶然ながら、上位・下位5線区に入らない全区間の平均通過人員は3桁台になっています。

【写真】厳しい赤字路線を走るパンダ特急

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