JR西日本の赤字ワースト路線はどこ? 32線区を比較 収支と輸送密度から見る厳しい実態
JR西の赤字路線ワーストは?
1kmあたりの赤字額を比べてみた
赤字額を比べると、山陰線のような長大路線が目立ってしまいます。そこで1kmあたりの赤字額を計算して比べました。
1kmあたりの赤字額が最大だったのは、赤穂線播州赤穂~長船間の約3330万円でした。平均通過人員だと32線区の中で最も成績の良い線区でしたが、1kmあたりの赤字額でもトップとなりました。
次いで紀勢線新宮~白浜間の約3280万円、関西線亀山~加茂間の約3020万円と続きます。平均通過人員が比較的大きいと1kmあたりの赤字額も大きくなる傾向です。
下位は、美祢線厚狭~長門市間の約590万円が最下位でした。美祢線は2023年6月末の大雨で被災し、バスなどの代行輸送が続いていますが、2025年8月にバス高速輸送システム(BRT)に転換することで沿線自治体と合意しています。代行輸送により1kmあたりの赤字額が他の路線に比べて小さくなっているのかもしれません。
美祢線の次は、木次線出雲横田~備後落合間の約760万円、芸備線東城~備後落合間の約770万円と続きます。美祢線を除くと営業係数が大きな路線ですが、1kmあたりの赤字額は他の路線に比べて少ない、という結果になりました。
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。





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