“日本一短い鉄道”の新車両は異端児「ターボくん」! 50年選手に代わり登場する電車の変わった経歴とは

「日本一短い鉄道」を謳う芝山鉄道で、車両が世代交代します。後継の3600形電車は異例の経歴を持ち、「ターボくん」の愛称で知られる車両です。

芝山鉄道の3500形とは?

「日本一短い鉄道」を謳う芝山鉄道(千葉県)で、車両が世代交代します。2026年3月に3500形電車が引退し、4月から3600形電車が新たに運行する予定です。

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2025年3月末に引退する芝山鉄道3500形3540編成(柴田東吾撮影)

 3500形・3600形は、いずれも直通運転先の京成電鉄から借り受けた車両(リース車)です。京成の形式や車両番号はそのままですが、車体の帯色を緑と赤に変えて芝山鉄道の個性を出しています。

 芝山鉄道は、2002(平成14)年の開業当初から京成の車両を借り受けて運行しています。と言っても、芝山鉄道と京成は相互に直通運転をしており、芝山鉄道の車両は京成線も走っています。このため芝山鉄道の車両が走る区間は、京成の車両と変わりません。

 最初に借り受けた車両は3600形3618編成で、8両編成でした。これが2013(平成25)年に芝山鉄道として2代目の3500形3540編成と交代し、4両編成になっています。今回引退するのは、この3500形3540編成です。

 京成・芝山鉄道の3500形は、1972(昭和47)年に登場した京成初のステンレス車体の車両です。現在は車体を塗装しない電車も一般的ですが、この銀色塗装なしのステンレス車体を採用した3500形の姿は、当時としては珍しい方だったのかもしれません。

 また、成田空港アクセス列車の「スカイライナー」に次いで当初から冷房装置を搭載していたことが画期的です。ステンレス車体としたのは、冷房を搭載しても車両の重量増加を抑えたいという目的がありました。

 現存の3500形は車体更新(リニューアル)が施され、登場当時から大きく姿を変えています。

 先の通り、芝山鉄道の3500形3540編成は2013(平成25)年に京成から借り受けたもので、借用開始から13年となります。1973(昭和48)年に製造され、2000(平成12)年に車体更新を受けていますが、製造から50年以上、車体更新からは25年以上が経過しています。

 芝山鉄道に貸し出された当初は京成カラーのままで、側面だけ「芝山鉄道」の標記に変えていました。2019年には芝山鉄道のマークが付き、前面窓の上部に「SR」と表示されました。さらに、2022年には芝山鉄道開業20周年を記念して車体の帯色が現在の緑と赤に変更されています。今回の引退に際しては、記念のヘッドマークが掲出されました。

 ちなみに芝山鉄道の3500形が引退した2026年4月以降も、京成の3500形は残ります。しかし、京成では3500形が現役車両で最も古い車両となっており、廃車が進行中です。

【世代交代】芝山鉄道に“移籍”する「ターボくん」を見る(写真)

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