ええっ!? 「ソニー・ホンダEV」アフィーラ “意欲的な展示”のさなかに「開発中止!」 急転直下すぎる方針転換

ソニー・ホンダモビリティ(SHM)がEV開発・販売の中止を発表したことを受け、銀座で予定していた試乗や特別展示も中止に。発表の直前まで展示や予約受付は続けられており、急転直下の慌ただしさが伝わってきます。

ホンダレーシングとのコラボ特別展示、期間中に中止

 ソニー・ホンダモビリティ(SHM)がEV開発・販売中止を発表した2026年3月25日、銀座の展示会場では渦中のEV「アフィーラ(AFEELA)」を盛り上げる特別展示が行われていました。

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銀座のG735 Galleryで展示の「アフィ―ラ1」特別ラッピングカー。「Honda RA272」がモチーフ(画像:ソニー・ホンダモビリティ)

 東京・銀座7丁目のカーギャラリー「G735 Gallery」で、3月29日までの予定で開催されていたのは、1960年代のレーシングカー「RA272」と「アフィ―ラ 1」の特別ラッピングカーの同時展示です。

 この展示では、HRC(ホンダレーシング)が宮城 光氏をドライバーとしてRA272を走らせ、そのエンジン音を収録。ソニー・ホンダがその音をアフィ―ラ 1の車内で蘇らせるという内容で、2026年に北米販売、2027年に日本での納車を目指していた近未来のクルマと、直接触れ合える接点を作り出していました。

 特別ラッピングカーの車内空間にはRA272の臨場感あふれる立体的な音が流れ、特徴的なディスプレイにはRA272のメーター周りが再現されました。オーナーの感性のままにクルマを“メディア化”する可能性を感じさせる、意欲的な展示だったのです。

 会場ではオンライン予約による展示車への体験試乗と、スタッフによるマンツーマンの説明も受けられました。記者も一般予約で試乗を経験したことがあります。実際に運転する試乗ではありませんでしたが、スタッフによる解説はEVが切り拓く未来の多様性を体感できる貴重なものでした。

 発表を受け、SHMの広報担当者は次のように話しました。

「特別展示は3月27日に終了する予定ですが、当日の来場を受け入れるかどうかはまだ決まっていません。試乗の予約については受付を取りやめ、すでに予約済みの方には中止の連絡をさせていただいております」

 アメリカ・カリフォルニア州では、予約受付が始まっていたアフィ―ラ 1についても、SHMは全額返金を速やかに開始すると発表しています。現地では3月21日に納車拠点となる「AFEELA Studio & Delivery Hub」がオープンしたばかりでした。銀座での展示・試乗もあわせて打ち切られ、事業方針の見直しの急さが改めて浮き彫りになっています。

 SHMの今後について、ソニーグループとホンダは次のように述べています。

「今一度ジョイント・ベンチャーの設立趣旨に立ち返り、中長期的なSHMのあり方、モビリティ進化への貢献の可能性、事業の方向性について3社で協議・検討を行い、明確化した上で、なるべく早いタイミングで公表いたします」

【超カッコいい!】これが銀座で展示中の「特別なアフィ―ラ」です!(写真)

Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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