米軍が“今まで配備したことのない”新しい方式の「自走砲」公開! 世界で採用が進むタイプ

防衛企業であるエルビット・アメリカは2026年3月26日、「シグマNG」155mm自走りゅう弾砲の試作車両を公開しました。

実はアメリカ軍にはまだ装輪式の自走砲がない

 防衛企業であるエルビット・アメリカは2026年3月26日、「シグマNG」155mm自走りゅう弾砲の試作車両を公開しました。

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「シグマNG」155mm自走りゅう弾砲のイメージ(画像:エルビット・アメリカ)

 この車両は、アラバマ州で開催される、アメリカ陸軍に関する最新技術・戦略・装備が紹介される「AUSAグローバル・フォース・シンポジウム&エキスポ」に出展されたものです。

 シグマNGは、155mm/52口径のりゅう弾砲を搭載する装輪式自走砲で、車体にはオシュコシュ社の10×10シャーシを採用した次世代型の自走砲です。もともとは、エルビット・アメリカの親会社であるイスラエルのエルビットが開発したシグマをベースとしています。

 意外なことに、これまでアメリカ軍は、装輪式のりゅう弾砲を運用せず、履帯式自走砲や牽引式りゅう弾砲を火力支援の主力として活用してきました。

 しかし、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降、砲撃後に即座に離脱可能な装輪式自走砲の評価が高まっています。こうした情勢の変化を受け、アメリカ軍は装輪式の自走りゅう弾砲を求めています。

 候補としては、韓国が開発を進めているK9自走砲の装輪式車両、フランスの「カエサル Mk.II」、スウェーデンの「アーチャー」などが挙がっていますが、シグマNGはその中でも有力候補とされ、現在評価段階にあります。

 搭載された155mm砲塔は、シグマシリーズ独自のもので、360度射撃能力を備え、自動化されています。また、アメリカ陸軍が保有するあらゆる種類の155mm弾薬を発射できる、唯一の車輪式自走砲でもあります。実戦では40発の車載弾倉を備え、毎分最大8発という驚異的な射撃速度を実現しつつ、3名の乗員を装甲キャブ内で安全に保護します。さらに、装輪式自走砲の特長である射撃後の迅速な離脱(シュート・アンド・スクート)も、60秒未満で可能です。

 今回の実車両公開を受け、エルビット・アメリカのルーク・サヴォイCEOは「シグマは兵士が最も過酷な戦場環境で戦い、生き延び、勝利するための圧倒的優位性を提供するよう設計されており、砲兵部隊が求める戦力と近代化を実現します。戦士のために設計され、アメリカの精神で作られ、今すぐ運用可能です」とアピールします。

【画像】こちらは運用中 イスラエル軍の「シグマ」自走砲

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