ペダル離すと“みるみる減速!” クセが強い電動車の「勝手にブレーキ」に賛否 自転車みたいに“手でブレーキ”も存在…足はもう要らない?

電気自動車やハイブリッド車は、メーカーや車種ごとにアクセルペダルを離した時の減速感がかなり異なります。なかにはアクセルのみで加減速できるモデルもありますが、“足で踏む”タイプのブレーキを完全に代替することはあるのでしょうか。

“アクセルのみ”の先駆者となった日産の「ワンペダル」システム

 最近はEV(電気自動車)やHV(ハイブリッド)車など、電動車のシェアが増えています。こうした電動モデルを運転すると、アクセルペダルを離した時の減速感が、メーカーや車種によって違うことが実感できると思います。

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アクセルのみで完全停止できる走行モードを売りにしていた先代「ノートe-POWER」(画像:日産)

 これは電動車が通常の油圧ブレーキのほか、減速時のエネルギーで発電する回生ブレーキを搭載しているためです。近年は2つのシステムを協調させ、アクセルペダルのみで発進から加速、減速をコントロールできるシステムを採用したモデルが主流となり、減速感の差はこれらの制御の味付けによって生じています。

 アクセルのみで加減速が可能な電動車は、海外ではBMWなどで先行事例がありましたが、国産車において先駆けとなったのは、日産が2016(平成28)年に発売した先代「ノート」の改良型でしょう。このモデルは同社のシリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」を初搭載したモデルで、完全停止まで含めたブレーキ操作を、アクセルペダルのみで行える「e-Pedal(イーペダル)」モードを備えていました。

 先代ノートe-POWERはe-Pedalモードをオフにすることもできましたが、日産は本モデルを「加速も減速も“ワンペダル”で完結する新感覚のクルマ」としてアピール。以降、e-Pedal車でも完全停止までは行わないモデルも登場したほか、近年は他社からもワンペダル機能を持つ車種や、アクセルオフ時の回生ブレーキの効きが強い車種が登場していきました。

 しかし、従来通りの“ツーペダル”操作に慣れているドライバーにとって、ワンペダルでの運転は感覚が掴みにくく、加減速がギクシャクしがちです。一方、筆者(西川昇吾:モータージャーナリスト)の周囲で電動車に乗っているオーナーや、初めから電動車を選んだユーザーに話を聞くと、「一度慣れてしまえば、特に街中などではワンペダルの方が便利」という声の方が多い印象です。

 まさに賛否両論な機能ですが、近年は電動モデルでもワンペダル操作を積極的に採用するメーカーと、採用しないメーカーが分かれている状況です。それぞれのメーカーには、どのような考え方の違いがあるのでしょうか。

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