「マイル修行僧」なんていつ出てきた? 創業100年の米航空大手が生んだ2つの「世界初」 札束積んでも届かなかった世界とは?
アメリカの航空大手、アメリカン航空が2026年4月に創業100周年を迎えます。同社は、今や航空業界で当たり前になった2つのサービスを世界で初めて導入したパイオニアです。
百貨店がヒント「マイル修行」の起源はアメリカン航空
一つ目は、今では主要航空会社で当たり前になっているマイレージプログラムです。会員になると航空便利用などでマイルが加算され、獲得したマイルに応じて航空券などに交換したり、会員ランクが上昇して特典が広がったりする仕組みです。上級会員の資格を得たり、維持したりすることを目的に航空便を使う「マイル修行」なる現象も起きています。
マイレージプログラムの先駆けとなったのが、アメリカンが1981年5月1日に導入した「AAdvantage」(読み方は「アドバンテージ」)と呼ばれるプログラムです。
アメリカのデパートで買い物客がスタンプを集めるとカタログ商品と交換できるポイント制度が人気を集めているのをヒントに発案し、アメリカンは「現在は誰でも入会できるが、当初は招待制で会員を集めていた」と説明します。当初はマイルを集めた場合の景品として「アメリカンの全ての渡航先から選ぶことができるファーストクラス航空券などを用意していた」そうです。
すぐに競合も対抗します。アメリカンの「アドバンテージ」が産声を上げたわずか5日後の1981年5月6日、現在は全日本空輸(ANA)と同じ航空連合「スターアライアンス」に加盟するユナイテッド航空がマイレージプログラム「ユナイテッド・マイレージ・プラス」を導入。デルタ航空も同じ81年に「フリークエント・フライヤー・プログラム」を採り入れ、95年には名称を現行の「スカイマイル」に変えています。
日本の航空大手では、ANAが1993年に国際線だけのマイレージサービス「Program A」を開始し、97年に国内線に対象を広げた現行サービス「ANAマイレージクラブ」を発足させました。
一方、JALは1983年11月にアメリカで導入したマイレージプログラム「JALマイレージバンク・USA」を手始めに、日本でも国際線利用者に対してマイルに応じて旅行券などを贈呈するキャンペーンを経て「JALスカイプラス」を1993年11月に制度化。96年10月に「JALマイレージバンク(JMB)」へ改称し、97年4月にはJMBの対象を国内線にも広げました。
マイレージプログラムを導入している航空会社は同じ航空連合の他社とのマイレージ提携や、ホテルの宿泊、飲食店やレンタカーの利用などでもマイルをためられるようにする他業界との「ノンエア提携」も進めてきました。





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