「マイル修行僧」なんていつ出てきた? 創業100年の米航空大手が生んだ2つの「世界初」 札束積んでも届かなかった世界とは?
アメリカの航空大手、アメリカン航空が2026年4月に創業100周年を迎えます。同社は、今や航空業界で当たり前になった2つのサービスを世界で初めて導入したパイオニアです。
当初は“札束を積んでも”入れなかった!? 空港ラウンジの元祖
アメリカンが航空業界で先鞭をつけたもう一つの「世界初」は、空港のラウンジです。ニューヨークのラガーディア空港に1939年開設した「アドミラル・クラブ」がルーツです。
アメリカンは現在もこの名前のラウンジを展開。軽食やスナック、飲み物を提供しています。室内には忙しいビジネスマンがパソコンで仕事ができるように電源を備えたテーブルといす、シャワーなども備えています。利用できるのはアメリカンの国際線ビジネスクラスの利用者や、「アドバンテージ」の上級会員などです。
これは他の航空会社も同様で、航空機の上級クラスの利用者や、マイレージプログラムの上級会員になるのも、平たく言えば“札束を積めば”実現できます。しかしながら、アメリカンはアドミラル・クラブを設けた当初は「著名人や要人といった選りすぐりのVIPだけが入室を許される招待制の社交空間だった」と解説します。
航空業界を変えたと言っても過言ではない二つのサービス導入で新風を吹き込み、創業100年の節目を目前に控えたアメリカン。ところが、有力紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が2026年1月に発表した「2025年のベスト・アンド・ワーストの航空会社」ランキングで評価が最下位だったのはアメリカンと、アメリカの超格安航空会社(ULCC)フロンティア航空でした。
ホーキンズ氏は「私たちは2026年という大きな節目を迎えて顧客体験向上に向けて積極的に投資を進めており、『アドバンテージ』会員向けに2026年1月から機内のWi-Fiサービスを無料化するとともに、機内とラウンジで(イタリアのブランド)ラバッツァのコーヒーの提供を始め、(高級シャンパーニュ)『シャンパーニュ・ボランジェ』も用意する」と意気込みます。サービス向上などで評価を浮上させることが問われています。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。





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