海の上から「バイパスが延伸!?」実現なるか “街全体が慢性渋滞”の救世主「シーサイドすぎるバイパス」のいま
高速道路や有料道路ではない街の一般道バイパスで、海の上に通したという区間があります。しかし、いまある区間は、全体的な計画のごく一部。「海の上から延伸」する予定なのです。
陸から海へと次々に流れ込んでくるバイパス
陸地がないために海の上を通した橋は、高速道路や有料道路にはあるものの、一般道でのそれは珍しいとされています。その一つが、茨城県日立市の国道6号「日立バイパス」です。
JRの駅も近い市街地のバイパス入口から、海へ向かってせり出し、海上で弧を描く高架橋は、近くで見るとかなり迫力があります。実際に走っても「ここ海の上だぞ……」と分かるので、海沿いの道をドライブする気持ちよさとは全く異なる、畏怖のような念すらこみ上げてきます。
日立バイパスは日立市旭町から日立市田尻町までを南北に結ぶ約4.7kmで、自動車専用道に準じるような高架道路です。「日立シーサイドロード」の愛称があります。全線が海の上というわけではなく、陸地がなくなる部分で海上に高架橋を通している形ですが、前出したバイパス入口部の「旭高架橋」などは1160mもあります。
茨城県内は水戸市から日立市まで、国道6号が内陸側に、国道245号が海側に並走しており、日立バイパスの北側は国道6号に接続しているものの、南側は国道6号から離れています。このため実質的には245号のバイパスとも言える存在です。
国道245号の日立バイパス以南は2車線区間が長いうえ、アップダウンが激しく渋滞が頻発します。このため、日立バイパスの入口となる旭町交差点では、国道245号を北上してきたクルマが、待ってましたとばかりに日立バイパスへと右折して流れ込んでくるほどです。
では、なぜ海の上にわざわざバイパスを通したのでしょうか。むしろ、そこしか通せる場所がなかった、と言えるかもしれません。
日立グループ創業の地である日立市は鉱山と工業で早くから発展しましたが、山と海に囲まれた市街地は狭く、モータリゼーション以降、慢性的な市街地渋滞に悩まされています。特に、国道245号が通るJR常磐線よりも海側は代替路もなく市街化され、海際は崖になっています。交わる道路もほぼない海の上のバイパスは、貴重な快走路です。





「シーサイド」がもはや「海の側(そば)」でなく、陸側に対しての「海側」になっちゃってるしw