バイクが「9万9800円」の衝撃…! 「激安のスズキ」の“兄貴分”とは? 販売29年のド定番スクーターに

当時5万9800円という価格で大ヒットしたスズキ「チョイノリ」。しかしその前に、チョイノリの“兄貴分”とも言えるコスパ最強のスクーターが発売されていました。29年もの期間存続した名シリーズです。

2代目が「4」、3代目が「G」ややこしいモデル名!

 さらに、レッツシリーズでは2004(平成16)年にレッツ4という2代目のモデルをラインナップさせます。レッツIIの次に出たのが「3」ではなく、「4」なのには理由があり、これは4ストロークモデルだったため。

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2014年発売のシリーズ3代目のレッツG。このモデルが最終形となり、レッツシリーズは2025年に29年の歴史に幕(画像:スズキ)。

 独自の燃料噴射システムを採用した新開発エンジンを搭載し、リッター80kmを実現。また、全長1655mm、全幅605mmというコンパクトな車体で乾燥重量59kgと取り回しも良いモデルでした。もちろんレッツIIを踏襲した9万9800円というコスパの良さも魅力で、相応のヒットに至り、2015(平成27)年の生産終了まで11年間のロングセラーとなりました。

 この間の2007年にフロントカウルを開放式フロントバスケットにするという、初代のコンセプトを踏襲したレッツ4バスケットが発売となったほか、マイナーチェンジモデルのレッツ5が2008(平成20)年に発売。レッツ5もまた従来よりも積載性を高め、さらなる高評価を得ました。

 また、2012(平成24)年にはレッツ4のコンセプトを踏襲した、電動スクーターのe-Let’sが登場。家庭で充電できる着脱式バッテリーを採用し、一度の充電で30kmの走行を可能としましたが、時代が早過ぎたのか発売同年に生産終了となりました。

 レッツ4と併売のカタチで、2014(平成26)年に発売となった3代目モデルのレッツGはより親しみやすい外観になったほか、ミラー、グリップエンド、リヤグリップのメッキ処理やシルバーホイールを採用し、高級感も併せ持つモデルでした。

 レッツシリーズは、このレッツGを最終モデルに2025年で生産終了。ガソリン車のレッツシリーズ全体としては29年の歴史に幕を閉じました。

 ここまでの通り、レッツシリーズは圧倒的なコスパの良さと、使い勝手の良さで、ライトユーザーにとっては申し分のないスクーターだったと言って良いでしょう。ひいてはレッツからバイクユーザーになった人たちも相当数いると思われ、スズキのスクーターブランドの代表の一つになったというわけです。

「チョイノリの兄貴分」としての側面もありますが、その進化は、スズキの多大なる良心があったからこそ。レッツシリーズもチョイノリと並ぶ特別なスクーターのように感じます。

【違いナニ!?】これが「14.4万円版」の3か月後に出した「9.8万円スクーター」です!(写真)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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