115年の線路を切断「留萌本線を路線図から消し去った日」を追った 代替バスは運賃1.8倍
北海道のJR留萌本線 深川~石狩沼田間が2026年3月31日をもって廃止されました。翌4月1日からは代替バス「きたそライナー」が運行を開始。一夜にして激変した沿線の様子を追いました。
よそ者にはハードルが高い「代替バス」廃線巡りには不向き
気になる運賃ですが、全線通しで乗車した場合は650円で、JR時代の360円の約1.8倍。通学定期に至っては1か月9790円だったのに対し、2万3400円と約2.4倍の負担になっています。
しかし、沿線自治体である沼田町は「がんばる高校生応援手当」・秩父別町では「高校生応援給付金」として、ともに通学高校生を対象に財政支援措置を講じています。今回のバス運行に際しては一部バス便に前述した高校への直行便や定期客専用便を設けるなど、留萌本線の廃止を延期する理由として挙げていた「通学の足確保」は確立できましたが、留萌本線を支えていた「観光客」には、運賃高騰や便の複雑さなど、なかなかハードルが高いものとなってしまいました。
ちなみに、途中停車駅であった秩父別町では、今回市街地に新設された秩父別コミュニティープラザに留萌(留萌十字街)発・深川駅前経由の旭川駅前行きバスが新たに1日5便停車することになりました。
「駅でなくなった」各駅の表情
一夜にして変貌した旧留萌本線各駅の様子を見に行くことに。深川駅は一見、普段と変わらない様子でしたが、駅内のホームにある駅標から次駅である「北一已(きたいちゃん)」が消え、きっぷ売り場頭上にある路線図から見事に留萌本線がなくなっていました。
深川駅舎の札幌側には、深川市が総事業費29億円あまりを投じ、生涯学習施設とバスターミナルを併設した大型施設「ふかふか」を目下建設中で、今年11月のオープンを予定しています。前述した、きたそライナーもここへ発着させる計画です。
次に向かった旧北一已駅は、1956年に廃駅となった深名線の宇津内駅舎を解体し再利用したとされる木造駅舎が残る駅です。駅看板やホームの駅標は撤去され、駅舎内は封鎖されていましたが、次から次と訪問者がやってくる状態で、この旧駅への関心が伺えました。
なお、北一已駅舎の保存の話はないようです。2023年の部分廃止から1年後に積雪で倒壊した旧峠下駅(留萌市)の事案もあるため、おそらく早い段階での解体が予想されます。
次の旧秩父別駅も同様の措置がなされ、こちらも保存の話は聞きません。また、駅前にあるログハウス調の公衆トイレは、使命が終わったことで、撤去が決まっていると地元の人はいいます。





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