故障じゃない!? クルマの後席ドア窓が「ちょっと出っ張る」理由とは? 物理的な限界と意外な安全策とは
後部座席の窓を開けると、なぜか途中で止まってしまう。そんな経験をした人は多いでしょう。なぜ全開にならないのか、そこにはクルマのデザイン上、避けられない物理的な理由と、同乗者の命を守るための「安全への配慮」がありました。
子どもの安全を守る「見えない柵」の役割
窓が下がりきらない理由は、単なる構造上の問題だけではありません。そこには、意図的な「安全策」としての側面もあるようです。
一部のメーカーでは、後席に座っていた子どもが窓を開けた状態でシートの上に立ち上がった際の落下リスクを抑えるため、後席窓が全開にならないように規定しているケースがあります。
特にミニバンでは、子どもが身を乗り出したり転落したりするリスクを軽減する目的で、後席窓の開口幅をあえて制限している設計も存在します。
また、スライドドア車特有の理由もあります。窓を大きく開けたままスライドドアを開閉すると、車体との間に手や顔が巻き込まれて挟まれる重大な事故につながるおそれがあります。そのため、あらかじめ窓の開口幅を半分程度に制限する(全開にさせない)ことで、危険を未然に防いでいるのです。
一見すると不便に思える「下がりきらない窓」ですが、そこにはクルマのデザイン上の制約と、大切な家族を守るためのメーカーの思いが込められているようです。





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