「マジかよ…」“東京最後の駅ホームラーメン”で見た昭和の客がヤバすぎた…その衝撃の中身とは
東武スカイツリーライン「西新井駅」のホームにあった立ち食いラーメン店「西新井らーめん」が閉店しました。半世紀以上にわたる営業の歴史を振り返ると、現代では考えられないような驚きの食事スタイルがありました。
電車が来ても食べ続ける
「昔はお店が混んでカウンターがいっぱいになると、ドンブリをもってそこら辺で立って食べるのが普通だったね。今日はこんなに混んでいる(注:閉店日の行列)けど、あの当時ならみんなサッサと食べて帰っちゃうと思う」(60代男性客)。
「私が子供の時に親にせがんで食べさせて貰ったことがあったんですが、カウンターに身長が届かないんで、店の前にあるイスをテーブル代りにして食べた記憶があります」(60代男性客)。
まるで縁日の屋台のようですが、これが昭和時代の立ち食いラーメンの飲食スタイルだったようです。
当時はさらにスゴイ、強者のお客さんもいたそうです。
「ラーメンを注文して、食べている途中に電車が来た場合、そのままドンブリを持ったまま電車に乗っちゃう人もいましたよ。電車の中でラーメンを食べて、空になったドンブリは目的地の駅に置いていきます。その駅にドンブリが貯まると、そこの駅員さんが店まで届けてくれました」(前オーナーの中村さん)。
現在とは時代が違うとはいえ、電車内でラーメンを食べるというのはさすがに驚きです。令和の現在だったら、衛生面やマナーの問題だけでなく、他の乗客からのクレームも発生しそうです。この大らかさは時代だけでなく、ホーム内の立ち食いラーメンというお店のスタイルにもあったのかもしれません。
「良くも悪くも、気軽に食べられるラーメンってことだと思いますよ。ホームの中にあって、立ち食いですぐに食べられる。ラーメン自体よりも、駅のホームって環境が主役のお店だったんでしょうね」(『西新井らーめん』店員)。
「立ち食い」、「ベンチ食い」、「電車中食い」とさまざまなスタイルを許容してきた「西新井らーめん」は閉店しましたが、西口徒歩2分の場所には三代目オーナーによって「西新井らーめん 駅前店」が営業しており、立ち食いラーメンの味を引き継ぎ、ラーメン1杯の値段も620円とお手頃価格です。
お店は深夜1時半まで営業しており、ホーム店にはなかった酒類や1品料理も提供しています。週末の夜になると、飲み会後の「締めのラーメン」を楽しむお客が多く来店していました。ラーメンそのものを食べるというよりも、夜の最後の余韻を楽しむために来ているようにも思えました。
気軽に食べられた立ち食いラーメン店、ホームから姿を消しても、そのお店の雰囲気は形を変えて今も残り続けているようです。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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