台湾の対岸に「旧式戦闘機」が集結なぜ!? 現代戦に使えない機体が “恐るべき自爆兵器” になる日

中国・福建省の最前線基地で撮影された1枚の衛星画像が波紋を呼んでいます。そこに写っていたのは、現代戦では到底通用しないはずの旧式戦闘機「J-6」でした。なぜ今さら半世紀前の骨董品が引っ張り出されたのでしょうか。

戦闘機としては通用しない老朽機の新たな使い方

 中国の成長とともに東アジアの戦略環境が悪化しつつある現在、「台湾有事」はもはや抽象的なシナリオではなく、具体的な軍事計画として各国の防衛当局に共有される段階に至っています。

Large 20260421 01

拡大画像

瀋陽飛機 J-6超音速ジェット戦闘機は中国空軍にかつて配備されていた機体であり、既に戦闘機としての役割からは退いている(関賢太郎撮影)。

 そうした緊張の只中において、人工衛星から撮影した1枚の画像がいま話題となっています。台湾海峡沿岸に位置する福建省の龍田空軍基地において、旧式戦闘機J-6の存在が確認されたというのです。

 J-6は、ソ連が開発した戦闘機MiG-19を中国がライセンス生産したモデルです。原型のMiG-19は、1950年代に登場した東側初の実用超音速戦闘機として知られ、双発エンジンによる優れた機動性と単純明快な構造は、当時としては優れた迎撃性能を実現していました。

 しかし、設計自体は第2世代ジェット戦闘機の水準であり、ステルス性や高度なセンサー融合、ネットワーク化戦闘能力などは備えていないため、現代戦には対応できる機体ではなく、もはや第一線の戦力とは見なされていません。

 それにもかかわらず、いまなお相当数のJ-6が稼働状態で維持されているという事実は、わずかに残存する旧式装備と観点にとどまらず、「別の役割」を与えられている可能性もあると推察できます。すなわち、無人化された自爆型ドローン、言い換えれば巡航ミサイルとしての再利用です。

 実はJ-6の自爆型ドローン化は突然現れたものではなく、かなり前から知られていました。

 その役割は近年の戦場におけるドローン運用の潮流とも合致します。安価で大量に投入可能なプラットフォームを用い、敵の防空システムが対応できないほどの飽和状態で攻撃する手段に使うという発想は、すでに複数の紛争で実証されています。

【写真】どこかで見た形? これが中国オリジナルのUAVシリーズです

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 昔々、三菱は少数のF-104を無人機化してた時期がありましたが、その技術はどうなったんでしょうねぇ?

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  5. ロシアのミサイル部品工場が「大炎上」 ウクライナ軍の航空機から発射した巡航ミサイルが「直撃」か
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号