「覚悟を持って提案します」 自衛隊の「空飛ぶ管制塔」=米国製の牙城を覆す? 防衛大手・サーブ日本人新社長に聞く
北欧の防衛大手サーブの日本法人に初の日本人社長が就任。東アジアの安全保障環境が厳しさを増すなか、新社長が日本の防衛力向上へ提案するものとして語ったのは、戦闘機ではなく早期警戒管制機「グローバルアイ」でした。
狙うのは早期警戒管制機
――サーブが日本の安全保障へ資する製品として、提案を考えているのは何ですか。
日本の防衛力向上に間違いなく資する、我々が提案したいと思っているのは、AEW&C(早期警戒管制機)「グローバルアイ」です。
グローバルアイは日本のこれからの安全保障態勢の強じん化へ寄与すると確信しています。サーブのミッションとして「提案し始めています」が現在のところです。サーブとして、日本の防空能力を高めるグローバルアイの提案は大きなミッションと考えています。
――グローバルアイの特徴として挙げられるのは、中身の警戒管制システムはサーブ製ですが機体自体は別のメーカー製です。
機体自体はカナダのボンバルディア社のグローバル6500ビジネスジェット機で、これを基に早期警戒管制システムを搭載していますが、ブラジルのエンブラエル製の機体に搭載した実績もあります。航空自衛隊で現在使われている早期警戒管制機E-767は老朽化の声も聞こえています。このため、機種更新構想が浮上するなら、今後10年の間になるのではないか、と想像しています。サーブが日本にあり続ける以上はグローバルアイを提案していく覚悟を持って臨んでいます。
――安全保障環境の緊張化にともない、海外から日本へ、防衛装備品の売り込みは激しくなると思います。サーブはどんなアドバンテージを持っていますか。
2月末に起こったアメリカとイスラエルによるイラン攻撃で、反撃を受けたサウジアラビアは、装備するサーブ製の早期警戒管制機を(インタビューが行われた4月下旬現在)1機も破壊されていません。地上で機体を複数の基地に置き、攻撃を受けるリスクを減らす分散運用を徹底しているからです。サーブ製の早期警戒管制機はこうした分散運用に長けています。スウェーデンの人口自体が約1000万人であることから、装備はシンプルに効率よく、使い勝手が良いように仕上げているのも特徴です。
――サーブの海外展開を見ると進出した国の企業と協力関係を築くのに秀でていると感じます。日本でもこれは活かしますか。
活かしたいと思います。サーブには、海外市場で「パートナーシップ・ファースト」を心掛ける企業哲学があります。スウェーデン以外の企業は「自身がまず進出していく。それがうまくいかなければ『連携』を図る」動きを取りもしますが、サーブはまず進出した国の企業と提携を心掛けます。また、サーブはヨーロッパ域内にとどまらず、アジアなど地域ごとにサプライチェーン(部品供給網)を持ちたいと考えています。これは1つの地域に固まることによる地政学的リスクを回避し、スウェーデン自身のためにもなります。そのためもあり、日本の企業とのコラボレーションもサーブ日本法人のミッションになります。





SAABはかつて340の生産を突然終了し、海上保安庁の整備計画を狂わせる不義理を働いた過去があるから、今度は本当に「覚悟を持って」売り込まないと…
P-1かC-2にシステムを載せてくれるなら、良い。