初見殺しすぎる?「あまりに複雑な矢印標識」なぜ増えているのか? ご丁寧に「現在地」の表示まで
近年、走りながら一瞬で理解しづらいような、大型で複雑な矢印案内標識をしばしば見かけるようになりました。背景には何があるのでしょうか。
単純な矢印を「ぐにゃっと曲がったものに」
一般道の矢印案内標識にも同様の傾向があります。たとえば都内では、アンダーパスの手前で、直進の矢印と側道へ向かう左斜め上方向の矢印を描き、単純に分岐と行先の地名のみを示していたものが、ぐにゃっと曲がるような矢印のものに改められ、線形を忠実に示すものに変わったというケースがあります。
これについて道路管理者に以前聞いたところ、ここは単純な分岐標識では、行先と実際の線形がちぐはぐになっていて分かりづらい、という利用者の声を受けて変更したと話していました。分岐部だけを案内するのではなく、アンダーパスがその先で左にカーブする線形を示し、全体の方角を標識に反映したといいます。
さらに、この分岐を側道方向に進むと、首都高の入口が2か所あるのですが、案内標識には出入口名はおろか「首都高」の文字もなく、「E6 常磐道」「E1 東名」と、首都高に乗った先の「行ける方面」を表示するようにしたと話していました。
つまり、近年の案内標識は「その場の情報」ではなく、「先々の情報」を重視するようになっているのです。しかし、こうした傾向が一部、改められてもいます。
NEXCO中日本名古屋支社は2023年、名古屋圏の高速道路における大型の図形情報板の一部を、別のものに取り替える様子をSNSで発信しています。
それまでの図形情報板は、複雑な矢印のなかで渋滞している箇所を光らせて表示するものでしたが、代わりに設置されたのは、その場所から「名神ルートで何分」「東名ルートで何分」という情報だけを文字と数字主体で示す「経路選択情報板」でした。
これについて同支社は、その先のどこが混雑しているのかということよりも、「所要時間に関するニーズが高い」とし、「最短ルートが一目でわかる」経路選択情報板に改善したとアピールしていました。これはあくまで、図形情報板の置き換えであって、複雑な矢印による方面案内標識は残ってはいるものの、情報提供のあり方は見直しが図られているようです。





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