消えたはずの“食堂車”が復活、しかも進化!? 予約なしで温かい食事OKな「現代の食堂車」たち

かつて長距離列車の象徴だった「食堂車」は、2000年に新幹線から姿を消すなど、いまや風前の灯火です。しかし観光列車を中心に、車内で調理した温かい食事が楽しめる列車が再び増えています。

現代に生きる「食堂車」たち

■JR九州「36ぷらす3」

 運行区間が日によって異なる、JR九州の周遊観光特急です。787系電車のビュッフェが復活しており、カレーやうどんなどのホットミールや飲み物を注文できます。注文した食べ物は隣りのラウンジカーでいただけます。まさに食堂車気分を味わえる列車といえます。

 なお「36ぷらす3」のリニューアルに伴い、予約制食事メニューではなく、自由に乗車してビュッフェでの食事ができるのは、9月3日から「5号車」グリーン席プランとなります。こちらは「みどりの窓口」での座席指定や、インターネット予約が可能です。

■JR東日本「サフィール踊り子」

 東京~伊豆急下田間を運行するリゾート特急です。4号車のカフェテリアには大きい厨房があり、車内で調理したメニューが提供されます。基本的にはインターネットでの事前予約が必要ですが、状況によっては当日、車内での予約も可能ですから、列車に乗り込んでから問い合わせてみるのもありです。なお、料理自体は有名店のメニューばかりで、味は本格的です。季節ごとにメニューが入れ替わるのも楽しい部分です。

■JR四国「四国まんなか千年ものがたり」

 多度津~大歩危間を走る観光特急です。列車では基本的に予約制のコース料理を提供していますが、車内で注文できる軽食・飲料メニューが豊富で、コース料理を注文していなくても充分に楽しめます。ただ、レベルがとても高いコース料理の予約がやはりおすすめです。なお、同じJR四国の観光特急「伊予灘ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」でも、車内注文メニューはあります。

■近鉄「しまかぜ」

 3号車カフェ車で「松阪牛カレー」「松阪牛重」「はまぐりのシーフードピラフ」といった料理を注文できます。電子レンジ調理と思われますが、味のレベルもかなり高く、満足度が高いです。なお、スイーツメニューもかなりの美味。

■近鉄「あをによし」

 大阪難波・京都~近鉄奈良間を走る観光特急です。本格的な料理ではありませんが、カフェカウンターで「カツサンド」や「柿の葉寿司」「大和肉鶏の燻製」といったメニューも注文できます。ただ、京都~近鉄奈良間はわずか36分なので、発車前にカフェに並んでいないと何も注文できずに終わります。

■近鉄「青の交響曲」

 2号車のラウンジカーで食堂車のように注文できます。メニューが豊富というわけではありませんが「奈良 大和肉鶏カレー」はかなり本格的な味です。「カツサンド」や「柿の葉寿司」「ソースたこ焼き」も頼めます。ただ、始発駅で席取りをする乗客がいるので、のんびりしていると座る席がありません。

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 なお、東武特急「スペーシアX」は食事メニューがほぼありませんが、暖かいお味噌汁やおつまみはあります。駅弁などの持ち込みも可能な「コックピットラウンジ」を予約すれば、食堂車気分を味わえます。

【写真】かつての食堂車気分を味わえる列車を見る

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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