目指すは「永遠に飛べる」ドローン!? Starlink搭載で「空飛ぶ基地局」になる“未来のドローン” 驚きのカラクリ
幕張メッセで開催された「JAPAN DRONE 2026」で、エバーブルーテクノロジーズが開発を進めるグライダー型UAVを展示しました。将来的な構想はなんと「永久飛行」という未踏の領域にある模様です。
3年後を見据えた無限飛行のための、逆算の設計
陸海空と、さまざまな領域に進出を果たしている無人機。ドローンという言葉も、いまやすっかりおなじみの単語となりました。一方で、これまでのドローンは「長時間、稼働させるのが難しい」設計が主流でした。しかし今回、それをひっくり返すような発想の機体が生まれようとしています。
2026年6月3日から5日まで、幕張メッセで開催された「JAPAN DRONE 2026」。同イベントの一角で展示されていたのが、エバーブルーテクノロジーズ株式会社の無人機たちです。
なかでも、ひときわ目をひいたのが、やや細めのデザインをした飛行機のような形状のドローンです。展示されていたのはモックアップ(実物大模型)であり、実際の設計では全幅6mほどとやや大型の機体になるそうです。
一見すると普通の飛行機のようですが、このドローンは他に展示されている無人機とは大きく違う特徴を持っています。なんと「半永久的に飛べて、通信を中継することができる」というのです。
この機体は翼の部分にソーラーパネルを組み込んでおり、飛行しながら必要な電力を溜めることができます。日中は上昇気流に乗って、グライダーのように滑空し続け、夜間は蓄電した電力で、ゆっくり飛行を続けます。そして朝が来れば、また気流に乗って充電する、これが「永久飛行」のカラクリです。
大型ドローンには、強力なエンジンで大重量の機体を飛ばすものが多いですが、そうではなく徹底した軽量化と充電を両立し、普段は滑空させ続けるという、推力に頼らないアプローチは、まさに逆転の発想といえるでしょう。
またこの機体の背中には、衛星通信システムである「スターリンク・ミニ(Starlink Mini)」が埋め込まれており、どこにいてもネットワーク通信を可能とする機能を備えています。想定されている旋回高度は500mほどと低空で、「空飛ぶ通信基地局」のように利用できるとのことです。
同社は、このドローンを軸に自社のドローン船と連携した監視業務も可能だと意欲を見せています。また荒れ地を走破し瓦礫の除去などができる陸上用ドローンも開発しており、これらを組み合わせることで、被災地や山間部などでも的確な運用が行えるそうです。
ただし機体の制作には「効率よく軽い太陽電池」「軽量で容量の多い全固体電池」「信頼性の高い機体素料」などといった高度な技術が求められます。同社は、こういった要素技術が成熟するのはおよそ3年後と予測しています。その3年後の未来に向けて「今から次世代の機体を設計する」という逆算の方針で、開発を進めていくと話していました。





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