「空母」が特別であるワケ 米「航行の自由作戦」を支える、その巨大な力とは

かつては手を引いた中国、次は…?

 1995(平成7)年から翌年にかけての「台湾海峡危機」では、台湾周辺海域にミサイルを撃ち込む中国に対抗すべく、アメリカは台湾海峡へ空母を派遣しています。このころ空母に対する有効な攻撃手段を持たなかった中国はこれを受け、ミサイル実験を中止せざるを得ませんでした。

 たった1隻の空母を恐れ、手を引かざるをえなかった台湾海峡危機の結末は、中国に大きなショックを与えました。それ以降、中国は航空・海上戦力の強化を重点的に実施しており、すでに中国海軍には空母「遼寧」が就役中です。さらに2隻目の空母(「山東」とも)が建造中で、2018年~2020年頃には就役が予測されています。

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2016年12月25日、太平洋への進出が初めて確認された、中国海軍の空母「遼寧」(画像:防衛省統合幕僚監部)。

 アメリカ海軍による前方展開空母2隻化が実現するかは今のところ未定ですが、いずれにせよ極東地域における空母の活動がより活発になることは避けがたく、たとえ実現しなくとも、補給のために「ロナルド・レーガン」以外の空母が佐世保や横須賀に寄港する回数は増えるかもしれません。

【了】

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1件のコメント

  1. 空母の最大の問題は、老朽化した際の代替艦建造の際の予算。オランダもアルゼンチンもブラジルもカナダもオーストリアもスペインも、みんな予算の関係で空母代替建造を諦めた、ないしは別の艦種で代替したし、フランスやイギリスですら減数代替しか出来なかった。そこからするとインドも中国も半世紀後には空母の代替建造どころか維持管理すら不可能なほど困窮している可能性が極めて高い。