「15年前の日産はそんなメーカーではなかった」のに、どうして変わってしまったのか? CEO激白 「絶対に投入する」新モデルが再生の鍵に?
日本自動車ジャーナリスト協会と、日産のイヴァン・エスピノーサCEOの意見交換会が開催されました。日産の業績不振の原因をどう分析し、今後はどのようなモデルを展開していく計画なのでしょうか。
「小型なファミリーカー」の計画を公表!
また近年の日産については、「日本市場のラインアップが手薄で、海外市場のことばかりを考えている」といった意見もしばしば見受けられます。この点に関して率直に疑問をぶつけたところ、以下のようなコメントが返ってきました。
「日本は技術力の高い自動車メーカーが集まっているマーケット。日本市場で頑張ることは、良い人材を集めることにも繋がると考えています。それは自動車メーカーとして成長し続けるために欠かせないことです。我々はそんな日本発祥の企業ですから、日本市場は当然大切にしていきたいと考えています」(意訳)。
さらにイヴァン氏は、正式発表が迫った新型「エルグランド」や「キックス」だけでなく、「小さなファミリーカーの投入を計画しています。他社でいえば、トヨタ『シエンタ』や『フリード』のような存在です」と、新しいモデルの投入を明言しました。
イヴァン氏によると前述の通り、これも他社のモデルを追いかける製品ではなく、将来このクラスで求められるクルマの姿と、日産らしさを兼ね備えた1台になるとのこと。「まだ具体的な企画内容や登場時期は明かせませんが、このモデルは絶対に投入します」と意気込みました。
意見交換会は約1時間半という限られた時間でしたが、イヴァン氏は日産のトップであるとともに、1人の熱狂的な“カーガイ” (クルマ好き)であると筆者は感じました。彼はどんな質問にも真剣かつ熱く答えていましたが、「スカイライン」や「GT-R」「シルビア」などに対する言葉には、明らかに一番熱がこもっていました。
特に、多くの日産ファンから期待されている次期GT-Rについては「私が在任している間に出したい。あのクルマは日産のアイコンで継続すべきモデルです」とコメント。またシルビアに関しても「とても市販化が難しいモデルであるのは理解しています。ただ、1人のクルマ好きとして是非とも作りたい」と語っていました。
イヴァン氏のように、クルマ好きとしても情熱的な人物が日産のトップになったことは、これからの日産にとって、そして日産ファンにとって良いニュースだと感じたイベントでした。
Writer: 西川昇吾(モータージャーナリスト)
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体、ファッション誌などで、新車情報からカスタムかー、旧車、カーライフお役立ちネタまでクルマに関して幅広く執筆。自身でのレース活動も行っている。





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