道の駅こそ、もはや「駅」 鉄道に代わる“知られざる路線網” 地元民が使いこなす高速バス活用術
「道の駅」に高速バスの停留所が併設されていることが少なくありません。その多くは観光客向けというより、地元住民がクルマを停めてバスに乗り換える拠点として定着しているようです。
乗務員も「乗り継ぎ」 一般道に下りてもコストゼロ!?
パーク&ライドを、より意識して整備された道の駅もあります。「越前たけふ」(福井県)は、国道8号バイパスの脇に立地しています。特徴的なのは、北陸自動車道の武生ICに隣接するとともに、2024年に開業した北陸新幹線の越前たけふ駅に併設されている点です。
昨今、地方都市はクルマ社会となり、商業施設や公共施設は、鉄道駅前や旧来の中心市街地よりも、郊外のバイパス沿いに集積しています。「越前たけふ」は、バイパス、高速道路、新幹線という新しい交通の3点セットが交わる地に整備されたのです。
道の駅に隣接して、パーク&ライド用の駐車場を市が用意しています。地元の人が遠出する際、この立地なら、信号の少ないバイパスでアクセスできて便利です。特に名古屋へは、高速バスが60~90分間隔で道の駅に乗り入れるので、往路は新幹線、復路は高速バスと組み合わせて利用することも可能です。
道の駅「もっくる新城」(愛知県)も、新東名の新城ICの目の前に立地し、名古屋行き高速バス利用者向け駐車場が併設されています。奥三河にある新城から名古屋へは、県内とはいえ鉄道だと遠回りです。高速バスなら1時間強で地下鉄藤が丘駅に着くため、若者が名古屋に進学しても自宅から通えると好評です。しかし、ここを通る高速バスはそれだけではありません。
首都圏と京阪神を結ぶジェイアールバス関東/西日本ジェイアールバスの昼行便「昼特急」、夜行便「ドリーム号」シリーズが多数、道の駅に乗り入れます。夜行便では途中休憩という扱いで、昼行便では休憩に加え、停留所として乗降することも可能です。
実は、道の駅に隣接してJRバス関東の営業所があり、道の駅が関東/西日本の乗務員の乗り継ぎ場所になっています。両社は、高速バスの「管理の受委託」制度を活用し、遠方部分の運行を互いに委託し合うことで、運行の効率化を図っているのです。
また新城ICは、高速道路外の休憩施設等への「一時退出」社会実験の対象となっています。ETC2.0を搭載していれば、料金所を一度出ても、高速道路料金は通算して計算されます。バス事業者は追加コストを負担することなく、上手に乗り継ぎ運行を行っています。





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