アジア最長の「ぐるっと回転する橋」が令和に新設!いったいナゼ? 固唾を飲んで見守る“パフォーマンスタイム”
台湾初「90度可変する」水平旋回橋である「大港橋」は、この20年で大きく景観が変わりつつある高雄の進化を示す象徴となっています。
ゆっくり回転し始めた橋を前にシリアスな気分に
高雄滞在中の平日、15時からのパフォーマンスを筆者(松田義人、ライター・編集者)も見学することにしました。周囲には観光客が多く来ていて、なかには日本人で年配の車椅子の方もいました。
話を聞くと「友達にすごく面白いと紹介され、がんばって千葉から見学に来たんです」とのこと。同時に「大港橋」の回転の様子は、とても貴重で素晴らしいものなのだろうと期待もしました。
やがて、パフォーマンスの時間が近づくと、「大港橋」界隈に幻想的で壮大な音楽が流れ始めました。
それまで少々騒がしかった観光客も皆黙り、かたずをのんで「大港橋」の回転を待ちます。そして15時キッカリになると、例の幻想的で壮大な音楽に合わせて、橋の分断が始まり、ゆっくりと左へと回転し始めました。その様子を、周囲の人たちは皆黙って凝視しています。
それはまるで、何かの歴史的瞬間を目撃するかのようであり、クララが自分の足で立つ場面に立ち会うようでもあり、周囲につられ筆者もシリアスな表情になります。
「大港橋」を応援するような心情にもなってきて、そのゆっくりとした回転を前に「がんばれ。90度まであと少しだ」と、「大港橋」に気持ちが寄っていくのでした。
ゆっくりゆっくり、数分をかけ「大港橋」が見事90度回転した瞬間、周囲から「おぉ」というざわめきと拍手がわきました。
ここで少しずつ冷静になり、前述の年配の日本人の方の感想を聞いてみようと探してみましたが、飽きてしまったのかもういませんでした。
しかし、夜間はライトアップされ、この「大港橋」の「90度回転」がより幻想的なものとなり、カップルや観光客が多いという話も聞きました。ライトアップされた「大港橋」を前に「あの橋が無事に90度曲がったら、僕と結婚してくれないか」「……うん」みたいな場面もあるのかもしれません。
ともあれ、高雄の新しい観光名所になったアジア最長の「廻旋橋」の「大港橋」は、未来へと向かう今の高雄の象徴的スポットです。ぜひ高雄を訪れる人は見学に行かれてみてはいかがでしょうか。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。





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