空母からイージス艦まで! メキシコの都市「モンテレー」が何度も米軍艦に名付けられる理由——W杯で激戦の地となるか?
サッカー・ワールドカップで日本代表が次戦を行うメキシコの「モンテレー・スタジアム」。実はこの「モンテレー」という地名、過去四代にもわたってアメリカ海軍の軍艦に命名され続けてきました。外国の地名がなぜ米軍艦の艦名になったのか解説します。
最新の「モンテレー」は退役したばかり
最初に「モンテレー」と名付けられた艦は、1863年4月20日にアメリカ海軍が民間から購入した、蒸気機関搭載のスクリュー推進式武装タグボートでした。同艦は、1892年10月7日に退役しています。
2代目「モンテレー」は、カリフォルニア州サンフランシスコ生まれのモニター艦(いわゆる沿岸戦闘艦)で、同地にあるユニオン鉄工所で建造され1893年2月13日に就役、1921年8月27日に退役しました。
続く3代目の「モンテレー」は、クリーブランド級軽巡洋艦の船体を利用したインディペンデンス級軽空母の5番艦で、ニューヨーク造船所で建造され、1943年6月11日に就役すると第二次世界大戦を生き抜き、朝鮮戦争に従軍したのち1956年1月16日に退役しています。
そして4代目、最新となる「モンテレー」は、イージス・システムを搭載したタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の15番艦で、バス鉄工所で建造され、1990年6月16日に就役し、2022年9月16日に退役しました。
このように、外国の地名であるにもかかわらず、自国軍の勇戦と勝利を称えて、実に四代にもわたってアメリカ海軍軍艦に引き継がれてきた艦名「モンテレー」。同じ名称を冠するスタジアムにおいて、サッカー日本代表はどのような試合を繰り広げるのでしょうか。今から期待に胸が弾みます。
Writer: 白石 光(戦史研究家)
東京・御茶ノ水生まれ。陸・海・空すべての兵器や戦史を研究しており『PANZER』、『世界の艦船』、『ミリタリークラシックス』、『歴史群像』など軍事雑誌各誌の定期連載を持つほか著書多数。また各種軍事関連映画の公式プログラムへの執筆も数多く手掛ける。『第二次世界大戦映画DVDコレクション』総監修者。かつて観賞魚雑誌編集長や観賞魚専門学院校長も務め、その方面の著書も多数。





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